
感じることに精一杯な君がいとおしい
ちゃぷちゃぷと足下でお湯が揺れている。
壁に手をつきこちらに尻を向けているマリノ。
結合部から溢れた愛液が太腿を伝ってお湯に溶けた。
「ふっ…んっ」
浴室に響く自分の声がよほど恥ずかしいのか、マリノは自分の指を噛んで声を抑えているようだった。
「あっ!」
手を伸ばし、口の中の指を抜き去る。
慌てたような声を出すマリノの口の中に、代わりに自分の指を突っ込んだ。
「んぅっ?!」
「噛むならこっち噛んでてよ」
後ろから突き上げながら耳元で囁くと、フルフルと首を横に振る。
おそらく、オレの指を噛むのは気が引けるのだろう。
その姿が愛おしい反面、加虐心が煽られる。
「ふぅっ!んっ…んんっ!」
最奥まで何度も何度も突き上げ、絶え間なく快楽を与えていく。
突然の大きな快楽に、マリノはオレの指を強く噛んだ。
痛みが指先から駆け抜ける。
けれどその痛みさえ、熱情に変わる。
「ふぁっ…んっ、んぅっ…あっ!」
追い立てるように激しく突き上げれば、聞こえてくるのは甘い声。
慌てたようにオレの指を噛むけれど、その力はとても弱々しかった。
「ぁっ、ゃ…も…っ」
指を噛んで声を抑える余裕がなくなって来たのか、マリノがふるふると首を振る。
それを無視して抽出を繰り返すと、遮るもののなくなったその唇からは嬌声が飛び出し、浴室に響いた。
あれだけ嫌がっていたのに、今は惜しげもなく声を響かせるマリノに笑みがこぼれた。
感じることに精一杯な君がいとおしい
オレのことだけしか考えられないんでしょ