実はここは従兄妹同士
それも結構仲がいい
でも黛が小学校に上がる時に京都に引越した為
離れ離れになってしまう
当時幼かった陛下は黛が遠くに行く事をとても寂しがってお別れの瞬間はそれはもう盛大に泣き叫んだそうだ
異空間に特定の敵はいないが
幼い頃、別れの時にこの2人が交わした約束を黛が思い出さなければいけない
陛下ではなく、黛が思い出す事が重要
このターン、陛下は幼児帰りして精神面だけ幼かった頃に戻ってしまう
小さい頃はわりと泣き虫だったらしい陛下は幼児帰りした事により結構頻繁に泣く
ホラー怖いって泣くし、怪我した痛いって泣くし、ちーちゃんいない何処?!って泣く←
しかもかなりの人見知りで黛にしか近寄らない
時々きよ君とかゆう君とか言っててもしや宮地兄弟?ってなるけどその場にいる宮地兄弟には全く見向きもしない
恐らく幼い頃とは見た目が変わっている為に記憶が繋がらなかったのだと思われる
黛が探索に行こうとすると泣いて駄々をこねるので、必然的に黛は陛下のお守りで待機組
1回目、絵本を持って探索組が戻ってくる
どうやら陛下の好きなシンデレラだったようで、見た瞬間テンション跳ね上がり
黛に読み聞かせをねだる
冗談だろ…となりつつこれも問題解決の為と言われればやらない理由にも行かず…
肩を震わせる連中に殺意を抱きつつも読み聞かせ
その途中で小さい頃
わたしもおひめさまみたいにキラキラになって王子さまと結婚したい!
と陛下が言っていたこと
じゃあその時はオレがまほうつかいになってとびっきりしあわせになれるまほうをかけてやる
と自分が陛下に言っていたことを思い出す
それを告げると、陛下が笑みを浮かべた後静かに眠いにつく
そして次に目が覚めた時には少しだけ精神年齢が上がっている
今日学校でね…と黛に話しかける事や話し方から、恐らく小学生くらいではないかと推測
小学生突入後の探索では
泣き虫も人見知りもなくなっているが一応陛下は待機組
黛は探索に参加となる
探索に行く黛を笑顔で見送る陛下
探索から戻るとやはり笑顔で出迎える陛下だが
同じ待機組だった人たちは苦笑いだったり微笑ましそうだったりで黛は疑問に思う
そして何度目かの探索の末、見つけたのは縮緬生地の猫のぬいぐるみ
それを見た黛は引っ越した後
久しぶりに陛下の家と電話で話した時に
陛下の母から、千尋君がいないって夜中にたまに泣いてる…という話を聞かされたことを思い出す
その後陛下に変わって話をしたら
もう泣き虫は卒業した!
と得意げな様子
嘘つけ。夜中に寂しいってたまに泣いてるってさっき聞いた
と事実を突きつけ慌てる陛下に「相変わらず泣き虫だな」と追い打ち
電話を切る
そして後日、そんな泣き虫な従妹のために、自分はこのぬいぐるみを贈ったんだ
これで寂しくないだろ
と手紙を添えて
そして待機場所に戻り、笑顔で出迎える陛下に
このうそつきが
って言いながらぬいぐるみを渡す
これで寂しくないだろ
って言ったら陛下が一粒涙をこぼして頷いて、そのまま気を失う
そして次に目を覚ましたらまた精神年齢が上がっている
キセキ達を見てぽかん…からの
え?なんかデカくなってない?あれ?
と混乱
さらに、先ほど思い出しているはずのキセキ以外のメンツの事を綺麗さっぱり忘れている
このことから、今の陛下の精神は中学2年で、その時までの記憶しかない
帝光メンツ以外の事を忘れたのではなく、まだこのときは出会っていないから知らないのだとわかる
とりあえずざっくり事情を説明した所
そういう事なら私も探索に行く
と陛下が探索組に復帰
探索の中で写真とおぼしきものの欠片を見つける
これは何かありそうだ
という事で写真の欠片集め
全ての欠片を集めて繋ぎ合わせると
キセキ達との集合写真に…
合宿の時に皆で撮ったんだと嬉しそうに報告してきたことを思い出した黛
そういえばいつからかキセキの話をしなくなった
という事に思い至り、陛下に何があったかを問い詰める
しかし陛下は一瞬泣きそうな顔をするものの、直ぐに笑顔で何もないと言う
ちーちゃんが心配するような事は何にもないよ?大丈夫。だってほら、私はもう泣いていないでしょ?
笑顔でそういう陛下に違和感を覚える黛
もうってなんだよ。そもそも最初から泣いてないのに……いや違う、今この瞬間だけの話をしているんじゃないんだこいつは。きっと泣き虫だった昔と比べてって事で……
と、ここまで考えたところで、黛は自分が京都に引っ越すときに陛下とした約束を思い出す
それは、寂しいと、どこにも行かないでと泣いて駄々を捏ねていた陛下を宥める為にした約束
なくな。いつかはこっちにもどってくる
ほんとに?いつ?どれくらいでもどってくるの?
まりのが泣き虫をそつぎょうしたら、そのときはここにもどってくる
幼い日の口約束
つまりこの時陛下は、もう泣いていないから、泣き虫は卒業したから、早く戻ってきて…
と、最後のSOSを出していたのである
けれど黛は過去のこの瞬間、大丈夫と言う陛下に
それならいいんだけどな
と話を終わらせてしまっている
それを思い出した黛は目の前でニコニコと笑う中学生の陛下が、泣かなくなったのではなく【泣けなくなった】のだと気付く
もうこの時には既に、陛下は泣き方を忘れてしまっていたのだ
気付いてやれなかった悔しさに固く拳を握る黛
どうしたのかと首を捻る陛下に向かって
4月前には東京に戻る。それまでもう少しだけ待ってろ
と、あの日とは違う言葉をかける
急にどうしたの?と不思議そうにする陛下
黛は陛下の目を真っ直ぐ見つめて
お前が泣き虫を卒業したら戻ってくる。そう約束してただろ
と答える
それを聞いた陛下は驚きに目を見開いた後意識を失う
倒れ込む陛下を支える黛
そんな黛の服の裾を、すぐに意識の戻った陛下がぎゅっと掴む
私が泣き虫を卒業してから何年経ったと思ってるの?
悪かったって…
思い出してくれたみたいだからそれでプラマイ0にしてあげる。…………待ってるから
で、今の陛下が戻ってきて終了