私ヲ見守ル若松ト…



とある神社の境内
参拝後、狛犬をじっと見ていると
泣いてんのか?
と声かけられ、振り返ると若松が
泣いてないよ。ただちょっと、勿体なかったなって…
と、異空間で折角愛犬たちに会えていたのに、記憶がなかったせいでその喜びを感じられなかった事が悔しいと零す陛下
とつづけると
確かに泣いたら心配しちまうから泣くなって言ったけど、本当に泣きたい時は泣いていいと思うぞ。無理して笑ってる方が、きっともっと心配するから
と、若松が陛下の頭を撫でる
その言葉に少しだけ涙を流す陛下
本当は会いたかった。頭を撫でて抱きしめて、お疲れ様って、今までありがとうって、直接伝えたかった
と本音を零して、その後はまた気分を変えて笑う
異空間に残っていればと考えた事もあるけれど、こうしてここに戻ってきて正解だったとも思う。皆がいて、若松がいて、こうしてまた笑いながら生きていられる。これで良かったんだよね
と誰にともなくつぶやくと、それに答えるように本殿の中からわん!っという鳴き声が…なお話