ある日森に突然、赤ずきんちゃんがやってきました。
この赤ずきんちゃんは転生してきた高校生です。

「は?何で赤ずきん被らされてるんだ……?どこだ。ここ……森?」

気づいたら赤い頭巾に、赤をあしらった白色のふりふりワンピースを着せられていました。
手元には籠が持たされていて、中にはワインとお菓子が入っていました。

ー−−ここは赤ずきんの世界?童話の世界に転生なんて聞いたことがない。

赤ずきんちゃんはそう思っていると、急に声をかけられました。

「初めまして、赤ずきんさん」

「へ?は、初めまして。狼さん」

な、何だこのとびっきりのイケメン!!てっきり2本足の怖い狼がやってくるのかと思っていたら、ふさふさの灰色の耳と尻尾が生えてるイケメン男子じゃないか!!

「貴方はここらでは見ない顔ですが、どちらへいかれるのでしょうか」

分かりません、気づいたらここにいました……と、言おうか迷いましたが、なんとなく童話通りにしておこうと赤ずきんちゃんは思いました。

「え、えーと。おばあさまのところへ行こうかと思いまして……」
 
「でしたらついでにお花は如何ですか。ここらで自生している花はとても綺麗なんですよ。おばあさまの家の花瓶に飾れば喜ばれるかと思います。私がご案内致しましょうか」

狼さんって乱暴なイメージがあったけれど、こちらの世界では丁寧な物言いで好感が持てる。
もしかしたらこの世界の狼さんはいい人なのかもしれない。

赤ずきんちゃんは狼さんにお願いして花の生えているところへ案内してもらいました。
森の奥深くへ進むほど暗くなり、不安になりましたが振り向いて笑顔で手を差し伸べてくれる狼さんにすっかり心を許してしまいました。そうしているうちに開けた場所にたどり着くと、暗い中でも白く光り輝く花が一面に咲き乱れていました。

「うわぁ……とてもきれい……」

「喜んでいただけてとても嬉しいです」

まだ見ぬおばあさんの為にお花を一輪摘もうとした赤ずきんちゃんでしたが、急に後ろから狼さんにぎゅうっと抱きしめられました。

「え、狼さん?」

「……私の名前は、狼さんではありません。ロウと言います。どうかお見知りおきを」

「『ロウ』さんですね分かりました」

「赤ずきんさん。貴方の本当の名前を教えて頂けませんか」

「あ、赤音と言います」

「……」

そう名前を教えたのに狼さんは何も言ってくれません。気まずさをどうにか解消するためにお花を摘みたいのに、強く抱きしめているのでどうしようもありません。仕方がないのでそれとなく促してみることにしました。

「えっと、その……お手を退けて頂けませんか」

しかしそう言っても腕を解いてくれません。寧ろ、ぎゅうっと強く抱きしめられるばかりです。意味が分からなくて困惑していると、急に左手を取られ狼さんの口元に当てられました。

「え?何……イッ!!」

「『アカネ』か。はは、馬鹿だなぁ、そんなに簡単に名前教えちまってよ♥」

ガブリッ♥

「は、美味え……♥何だこの味♥脂乗っててサイコーじゃねえか♥♥」

気がつけば左腕の薬指が狼さんの口の中に入っていました。

「え、えっ……?」

赤ずきんちゃんは命の危機だというのに思考と体が止まってしまいました。

「は、肉だ♥人間の肉♥こんな美味えのが片腕だけで5回も楽しめるじゃねえか♥」

「ひぃいッ!」

薬指を噛み、しゃぶりながら恍惚とした笑みを浮かべ、狼さんは心底楽しそうにこちらを見ました。

「あぁむ……♥はぁ……♥もう片方も5回で……はぁ……足も合わせて20回♥サイコーだなぁ♥♥赤ずきん♥いいや、『アカネ』ありがとなぁ。お前が名前を教えてくれたおかげで呪いから解放されたぜ♥」

「呪い……何のことですか……」

「この森はな、適当な狼から1匹選ばれた奴が『赤ずきん』とか言われる童話通りになって生贄にされんだよ」

「!!」

そんな……まさか本当に赤ずきんの話通りに進んでいたなんて思わなかった。

「その様子だと童話を知っていたんだな?知ってて童話通りの展開にしたのなら、遠慮なく食っちまおうか♥可哀想に♥俺の腹が裂かれて、石を入れられて殺されるの見たかっただろうになぁ♥でも、俺が食ってやるからな♥ざまあみろ♥」

「ち、違うぅ……そんなの見たいだなんて全然思ってない、朝起きたらいきなりこの世界にいて、赤ずきん被らされて……童話通りに狼さんに食べられちゃうんじゃないかって怖かった」

「?……俺に?なんでだ」

「人間が丸呑みで生きのこれる訳ないし、狼さんのお腹膨らむようにみえないから……こうやって、噛んで細かくして食べられちゃうんだって思って……ずっと怖かったけれど……ロウが優しいから……ふぇ……」

「……」

狼さんの体温が上がっていく。
同じ人間の形をしているのに、歯が鋭くて、背筋がぞくっと冷えた。
はぁ……と、狼さんの吐息が吐き出される。左腕の指が口から出されて、左耳をベロリと舐められる。

「はぁ……じっくり喰べてやるよ……」

「ふあっ、ああぅっ……」

食べられてしまう。怖い、嫌だっ、死にたくない。
襲ってくる痛みやこれから自分がどうなってしまうのかを想像して赤ずきんちゃんは尿を漏らしてしまいました。

「は……?なに漏らしてんだよ」

「ひぐっ、ごべんなざっ……」

「……こっちこいよ」

そう言われて逃げようとするも、いとも簡単に狼さんに捕らえられて、お姫様抱っこされてしまいました。

「ひぃいっ!ぁ……あっ、ワイン、クッキーだけでも、おばあさまに届けなくちゃ、だから離して……」

狼さんは面倒くさそうにしながらも赤ずきんちゃんを片腕で捕まえながら、花を摘んで籠に入れました。籠の中の一輪を器用に赤ずきんちゃんの髪に差します。

「これで満足か?」

「はい……」

狼さんが口角を上げて笑ったところを見ると、目論見は完全にばれてしまっていたようです。

「あのっ!」

「これ以上喚くならこの場で噛み殺す」

そう言われては赤ずきんも黙らざるを得ません。
狼さんに抱えられ、そのまま森の奥に進んでいきました。
暫く狼さんの顔を見ながら風景を見ていると一つの小屋に着きました。
狼さんはノックもせずに入った後、蛇口をひねって大きな壺の中に水を入れたままどこかへ出かけました。
赤ずきんはその壺を見て戦慄します。

だめだ、茹でられて殺されちゃう……早く逃げないと。

「赤ずきんちゃん。よく来てくれたわ」

「え、おばあさま……?」

赤ずきんちゃんの童話でこの話し方をするのはおばあさましかおりません。ですが、聞こえてきた声が想像よりも、あまりにも低いので驚いて振り向くとそこには先ほどの狼さんと同じ大きな白色の耳だけがぴょこっと出ているベッドがありました。

「顔を見たいのだけれど、体調を崩してしまっているからおもてなしはできないの。ごめんなさい」 

「だ、大丈夫です。おばあさまのお見舞いにワインとお菓子を持ってきました」

「あら、ありがとね。その籠を机の上に置いてほしいの」

「は、はいッ」

明らかに2人目の狼さんだ。2人でこの家に住んでいるのか?どちらにせよ、早くここから出ていかないと……。赤ずきんちゃんが籠を置いて扉を開けようとすると、真後ろから声が聞こえました。

「どこに行くの?赤ずきん」

「ひっ!おばあさまっ」

「もう外は暗い、ゆっくりしておいきよ」

「あ、あの、帰らないと、お母様に心配されちゃいます」

「ふふ。そんなものいないくせに。今更童話通りになって欲しいのかな。可愛い可愛い赤ずきんちゃん♥」

「ひっ、ひいっ……!」

「僕がおばあさまじゃないってことも気づいてるんだ?賢い赤ずきんちゃんだ♥」

振り向いて見れば予想通りではありましたが、白色の大きな耳にふさふさの尻尾がついてるガタイの良い美男子がいました。性別さえも乗り越える展開に驚きが隠せません。

「僕はレウェ。さっきの狼さんとは双子なんだ♥よろしくね赤ずきんちゃん♥」

「は、はひっ」

「ほら、名前呼んで?呼ばないと食べちゃうよ」

「はいぃ『レウェ』しゃんッ!!」

「ふふ♥よく出来ましたぁ♥さ、赤ずきんちゃん♥食べるにしてもまずはおしめを取り替えなきゃね♥僕と体洗おっか♥」

そういわれると、赤ずきんちゃんは温かいお湯が入った壺の中に入れられて布で体を洗われました。白い狼さんの贅肉のない体とおちんぽの大きさに目を見張っていると、壺の中から担ぎ出されてしまいます。

「んっ……♥かわいい……♥ね、我慢したんだから味見させて♥♥」

白い狼さんは濡れている赤ずきんをベッドに寝かせ、布で拭きながら目尻を舐めています。

「ひぃ……俺は美味しくないです……」

「ううん。とても美味しいよ♥こうやってはむはむしてるだけで味わかるもん♥♥」

「やめて……食べないで……」

「泣いちゃってる♥可愛い、可愛い♥」

涙を舌で掬われて、このまま眼球を食べられてしまうのではないか、と更に涙が出てきてしまいます。

「泣いてばかりだね。可愛い♥でもどうせなら違う理由で啼いて欲しいな」

そう言うと、白い狼さんはボロンッ♥と音が鳴り出しそうなほど巨大なおちんぽ様をわざとらしく揺らし、赤ずきんちゃんに見せました。それはご立派な肌の色に似合わない赤黒の脈動するおちんぽ様です。白い狼さんはおちんぽ様を赤ずきんのおちんちんに乗せました。赤ずきんも男の子の筈ですが、太さも長さも3倍あるおちんぽ様に潰され、恐れをなしてしまいました。白い狼さんが縮こまったおちんちんを赤黒おちんぽで撫で撫でしてくれました。

「ふふ♥おちんぽは怖くない♥怖くなーい♥ちょっと大きいかもしれないけれど、気持ち良いでしょ♥」

「んっ……んぁっ……っ……」

ちょっとどころではなく、かなり大きいと赤ずきんちゃんは思いました。睾丸も上に乗っけられて擦られる度に、白い狼さんの顔面が迫ってきて魅力の違いを思い知らされてしまいます。テクニックもあり、雄として完全に敗北してしまっていました。

「なんだか乗り気じゃないね。気持ちいいことより怖い感情の方が勝っちゃってるのかな。あぁ、そうだ♥」

白い狼さんは何か思いつくと、赤ずきんちゃんが持ってきた籠の中からお菓子を取り出しました。

「ほら、赤ずきんちゃんが持ってきてくれたお菓子食べようね♥」

赤ずきんちゃんにはそれがただのお菓子ではなく、いけないものであることを直感で悟りました。

「いやだ、たべたくないっ」

「だぁめ♥これから赤ずきんちゃんは俺に食べられちゃうんだから、食べておかないと辛くなっちゃうよ♥」

白い狼さんはそう言ってハートのイチゴジャム付きクッキーを自分の口の中に入れ、赤ずきんちゃんの口に重ねました。

「んっ、んんっ……♡」

「ん……はぁあ……♥あはは、僕も食べちゃった。赤ずきんちゃんが1人で食べていればまだ良かったのに♥」

白い狼さんは、ピンク色の小さな尖りを指で弾きました。

「っ!!ひうぅう!?♡♡」

「このジャムはね、即効性の媚薬なんだあ♥はぁ……。僕も発情してきちゃった♥」

白い狼さんは先ほどよりも顔を真っ赤に染めて、ふー♥ふー♥っと息を吐きだします。

「ごめんね。余裕、ないや」

前世も童貞処女だった赤ずきんちゃんは貞操の危機に震えました。
book / home