ヨコハマのカフェ

ヨコハマにはイケメンが経営するカフェがあると言う…


『いらっしゃいませ!』


「「いらっしゃいませ」」


「…しゃせ」


店員は、男性店員が碧棺左馬刻、入間銃兎、毒島・メイソン・理鶯、女性店員は私、江藤みのりだ

接客は主に入間銃兎、調理は主に毒島・メイソン・理鶯、私は接客から厨房までこなしており、碧棺左馬刻の淹れるコーヒーは美味しいと大好評である


今日はそんな私たち4人の一日に密着しようと思う










AM 5:00

『おはようございます!』


「おはようございます」


「おはよう」


「…はよ」


私たち4人がカフェにやって来た


私たちはこんな時間から準備を始めるのだ


碧棺左馬刻はコーヒー豆を引き始め、毒島・メイソン・理鶯は調理の下準備、入間銃兎はフロアの掃除を始めた

私は三人の手伝いをするのがメインだ


ーこんな朝早くに大変ですね


「あ?うるせぇ」


「ふふ、左馬刻はこの時間は眠くて不機嫌なんですよね。でも、コーヒー豆を引くのは左馬刻のコーヒーの味を左右する大事な仕事なので、眠くてもしっかりやってくれるので助かりますね。理鶯は最近はゲテモノを入れることが減りましたし」


「客が逃げるからな」


「当然でしょう…」


この三人は仲良しらしい






AM 7:00

開店

『いらっしゃいませ!』


「「いらっしゃいませ」」


「…しゃせ」


今日も元気に開店する私たち

お客さんは女性も男性も嬉しそうに入っていく

…若干女性の方が多いだろうか


「…はい、ベーグルとチーズケーキ、左馬刻のコーヒーですね、かしこまりました。…左馬刻!コーヒー入ったぞ!」


「聞こえてる!…こちら、コーヒーでございます」


コーヒーを渡された女性は頬を染めている


…罪だ


「こちら、ベーグルとチーズケーキでございます。ごゆっくりどうぞ」


入間銃兎にも微笑まれ、客はまた頬を染めた


ーいつもこんな感じで接客してるんですか?


「あぁ、左馬刻と銃兎はいつもあんな感じだ。仲がいいな」


ー………



PM 0:00

お昼時

また朝に比べて客足が増している

私以外の三人は朝にも増して忙しそうにしている


「おら、左馬刻コーヒー4つ、急いで淹れろ!」


「そんなにすぐに淹れられるわけねーだろ!」


「む、なんだ、喧嘩しているのか。腹が減ったのか?」


「いや、理鶯、今接客中ですので…」


「お、おう…」


ー理鶯さん、なぜ喧嘩=腹が減ったなのでしょう?


「喧嘩をするのは腹が減った証拠だからだ」


ーな、なるほど…





PM 2:00

各々の昼休憩

「…ふう、やっと客足が落ち着きましたね…」


ーお疲れ様です


「いえいえ、いつものことですので。…左馬刻、お昼休憩に行きなさい」


「…おう、先貰うわ」


「あぁ、行ってこい」


碧棺左馬刻はバックヤードへ消えていった


ー昼休憩の順番や時間は決まっているのですか?


「時間は決まってますが順番はまちまちですね。今日は左馬刻のコーヒーの消費率が多かったので、左馬刻に先に休憩に行って貰ったんですよ」


ーなるほど


「左馬刻が休憩の間は左馬刻のコーヒーは出せませんからね」


ー代理はしないんですね


「ええ、それがこの店の売りですので」


ーなるほど


そのあと、私、入間銃兎、毒島・メイソン・理鶯の順番で休憩に入った





PM 7:00

閉店

『ありがとうございました!』

「「ありがとうございました」」

「…あざした」


最後の客が帰ったところで、入間銃兎が入り口のプレートをcloseへと変えた


「…はぁ、今日も一日にお疲れさまでした」


「お疲れ様」


「疲れたなぁ…」


それぞれがフロアの席でくつろいでいる


ー一日お疲れさまでした。こんな感じで一日が過ぎていくのですね


「ええ、まぁこんな感じですよ。後は掃除して終わりです」


ー大変じゃないですか?


「あぁ、大変だが、とてもやりがいのある仕事だ」


「左馬刻も自分の淹れるコーヒーは美味しいと自負していますしね」


「うるせぇよウサポリ公」


「だからそう呼ぶなつってんだろ!」


「はは、そうだな、疲れたな」


━ジーッ…


『…よし、カット!』


「おや、これでいいのですか?」


「やっと終わったのかよ…」


『ふふ、ごめんね。これも思い出だから』


今日は四人でカフェを出した記念に、密着取材なんて題材でカメラを回したのだ。


『ありがとうね!』


ホクホク気分でカメラをしまう


「どうせなら四人でみないのか?」


『え、私は見たいけど…』


左馬刻と銃兎をみると、二人はしかたないなと言いたげに笑った


こうやって、ヨコハマのカフェの一日は過ぎていくのであった




ヨコハマのカフェ

(ヨコハマディビジョンのカフェ)