通じあったけど?
「やぁ、待ってたよ飛雄ちゃん」
「!?お、おはようございます苗字さん」
「昨日はご迷惑をお掛けしました!」
「あ、いや全然……俺のせいなんで」
「っ私ね飛雄ちゃんに話したいことがあって校門で待ってたの」
「……っ期待してもいいですか?」
「え、うぁっぬぬっ………駄目」
「…そっすか」
「あ、あのね!?」
「はい」
私は昨日考えに考え抜いた事を飛雄ちゃんに話す
「たぶん、恐らくだけど、…飛雄ちゃんの好きな人って私では無いでしょうか!!」
「…そうですよ、好きです」
「ぐぅううっ!!ちょ!容易に言わないで!気絶するから!」
「あ!すんません」
「そ、それで!……たぶん、恋愛初心者だから確かかわからないけど、……私も飛雄ちゃんの事好きです、男の子として」
顔が熱い、そのうち脳みそ沸騰するんじゃなかろうか。
「……えっ」
「びっくりさせてごめん、でもたぶんそう。ちゃんと考えたの。」
「…嬉しい、ほんと嬉しいです。」
「でも、飛雄ちゃんはもっと前から……私に卒業するまでに自分に慣れてって言ったよね?あの時にはその、好きだったの?」
「……あの時はまだちゃんと自覚は出来てなかったと思います、でも誰にも渡したくないなぁとは」
「っぐぅっ!」
「苗字さん、……俺と付き合いませんか。」
「そ、その事なんだけど!!」
「?はい」
「私、やっぱり高校生のうちは部活に集中したい。飛雄ちゃんにもそうして欲しい。」
「……?はい、勿論です」
「だから、付き合わない!!」
「は!?」
「公私混同!!ダメ、絶対!!」
「っじゃあいつになったらいいんですか!!」
「……私が卒業してからとか」
「待てません」
「ぬぁ!?」
「それまでお互い好き同士なのに触れちゃいけないんですよね?」
「…うん、まぁ、ソウネ…」
「我慢できないです」
「あの、大変申し上げにくいんだけど飛雄ちゃん」
「なんですか」
「私飛雄ちゃんから触れられたら気絶するって忘れてる?」
「………そうか、そうだった」
「そうなのよ。だから、どっちみち全力で慣れる時間が必要なの!前言われた通り卒業までに慣れて……みせれるよう努力する!!から!!卒業したら付き合って貰えませんか!!」
「……わかりました、他の人に言うのは?」
「ダメ、絶対!!」
「…わかりました。でも、絶対それまでの間に違う人の事好きにならないでくださいね」
「私そんな器用じゃないよ!?」
「わからないじゃないっすか……その、苗字さんだってモテるんだから」
「は?何言ってんの?」
「……とにかく自分には魅力があるって忘れないでください。いいっすね?」
「お、おう……?」
「……卒業式の日に必ず抱きしめます、その先だってします。絶対気絶しないでください」
「!?!?!」
何言ってんだこの人、自分がイケメンだって忘れてんのかな、その言葉だけで気絶する寸前だけど?舐めんなよ?手も触れる間も無く気絶するぜ??
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