「お前、半分野郎とデキてんのか。」
「…………はんぶ…………はい?」
爆豪くんと相談を重ねた結果、ベルト式のサポートアイテムを製作する事に決定し、設計図も完成したので組み立てに入っていると襲来した彼は、
暫し私の作業する様子を眺めていたかと思えば、謎の言語を話した。半分?なに?
「だから!あの半分野郎……轟とデキてんのかって聞いてんだよ。」
轟くんと……?
「え……何その宇宙一笑えない冗談……。」
「笑わそうとしてんじゃねぇよ!!」
爆豪くんでも冗談とか言うんだなぁ……全然面白くないけど。
「なんでそんな事を?轟くんと私が、なんて有り得ないですのに。」
ドライバーは持ったまま、組み立ての手も止めないまま彼に問う。
「別に。あいつがお前のこと気持ち悪ぃ目で見てたから。」
「気持ち悪い目!?なんですかそりゃ。」
「知らねぇよ!!ただあいつの彼女とかだったら、気分悪ぃから解雇しようと思っただけだ。」
「理不尽!!」
どんだけ轟くんの事嫌いなんだ、轟くんが気持ち悪い事なんてあるわけないのに。頭からパンツ被ってたってきっと……それは……どう……うーん。
「違ぇなら良いわ。」
「誤解が解けたようで良かったです……。」
よし、ざっくりと出来たな。次は…………って
「爆豪くん、帰らないんですか?」
「あ?」
工房の椅子に座り、じっ。と質問を終えたにも関わらず私の手元を見つめて動かない爆豪くん。
今は放課後で、既に授業等は終わっている。普段であれば寮へと帰ってる時間だろう。
「……俺が使うサポートアイテムだ、変なことしねぇか見張ってんだよ。」
「そんな心配しなくても、変なことなんてしませんよ!?むしろ満足出来る仕上がりにしてみせますよ!」
「はっ、どうだか。」
「大丈夫です、既に私が仕上げたベイビー達はA組の皆さんに使って頂けてます!別段クレーム等も無いので安心して頂ければ良いかと!」
「…………んなもん知っとるわ。」
「えっ。」
思わぬ言葉に思わずベイビーから顔を上げる。
「サポートアイテム依頼すんなら、苗字に頼め。ってクソ髪とアホからうぜぇぐらいに言われた。」
クソ髪……?アホ……?誰?私そんな知り合いいたっけ……?
「……お前の腕を信用してねぇ訳じゃねぇよ。ただ興味があるから見てるだけだ。」
「興味?」
信用されてない、訳ではないのなら良かった良かった。せっかく楽しく製作しているのに急にやっぱいらねぇ、なんて言われたら困るもんな。
それにしたって興味、とは。
「サポートアイテム作る工程なんざよっぽどこういう機会でもなけりゃ見れねぇだろ。……興味あんだよ、無視して手動かせ。」
そうぶっきらぼうに言ってはいるが、要するにベイビーの製作工程が気になるという事だよね……???
「……任せてください、爆豪くん。」
「あ?」
「必要とあらば解説付きで製作しますよ!!なんなら一緒に作ってみる、というのも愛着も湧くので良いかもしれません!!」
「いらねぇわそんなサービス精神!!黙って作ってろ!!」