「爆誕!!!第72子!!!」
「おめでとうございます!!!」
わぁー!と明ちゃんと喜び合う。
「これが轟さん用バングルですかー!良いですねぇ、シンプルかつ高性能!!彼の高火力にも耐えられるような温度設計!」
「そうなの!!何より彼は温度差が激しいから、それにも耐えられるのが大前提で、」
コンコンコン。
「……?誰だろ、出てくる。」
はーい、と声をかけながら工房の扉を開けると
「……あ。」
「と、轟くん!?」
何故。その綺麗なオッドアイを丸くしてこちらを見ているが、驚きたいのはこっちだ。まだ1週間経ってないって言うのに。
「あ……その、進捗どうだ。」
とは言え丁度良かった、一応形になっているのだ。彼に着けてもらって感触を聞きたい。
「それが丁度今出来まして!すぐお持ちしますね!」
「!……そうなのか、早いな。」
先程まで明ちゃんと語り合っていた第72子を連れてまた入口に戻る。
「こんな感じです……如何でしょう?」
「…………すげぇな、これ1から作ったのか。」
「はい!サポート科ですから!」
ふふ、その反応は地味に、いやかなり嬉しい。製作者冥利に尽きます。
「これ、どうやってつけるんだ?」
「これは、ここをこうして……。」
バングルを開き、彼の腕に巻き付けるようにして固定する。
「慣れればすぐに着脱出来るようになると思います、最初は不便かけますが…………え?」
腕にバングルをつけ、サイズに間違いが無いか目視で確認して彼を見上げると頬に赤みがさしていて。
「え、と、大丈夫ですか!?か、風邪!?熱!?」
「あ、いや、ち、違ぇ。違ぇから。大丈夫だ。」
「いやでも真っ赤!!」
「だ、大丈夫だ!!」
いや嘘でしょ!?えぇ、体調悪いのかな。
「と、とりあえず寮に戻りましょう?これ試すのはまた今度にでも。」
「いや、すぐ試してぇ。」
「だって顔真っ赤じゃないですか!」
「そ、それはもう良いから…………ありがとな、また使った感想伝えに来るから。」
そう言うと足早に去ってしまった轟くん。えぇ……。
「うーん、青いですねぇ。」
「へ?……轟くんは赤かったけど?」
「それが青いって言ってるんじゃ無いですか!相変わらず名前は鈍いですねぇ。」
「に、鈍い……?」
「はい!」
「……。」
「そんなとこも可愛いと思いますよ!」
そう言ってケタケタと笑った明ちゃん。何が鈍いのか、何が可愛いのか。何一つわからなかったけど、軽く馬鹿にされてるのだけはわかった。