個性伸ばし
地獄絵図。その一言に尽きる。
「さぁどんどん行こう。次は苗字だが、」
相澤先生、なんか楽しそうですね?なんで??
「まずは、長時間使っても眠くならないようにすること。次に操作の幅を広げ、コントロールを更に繊細に行えるようにすること。…………なので、自分の体を使って細胞破壊と活性化を繰り返せ。」
「い、痛!!痛すぎません!?」
痛いから攻撃になるんですが!!
「痛みを伴うギリギリを狙え。その感覚を培え。そしてそのギリギリ破壊された細胞を繊細なコントロールで治療。それを繰り返す。いいな?励め。」
じゃあ、次。と言って別のクラスメイトの元へ行ってしまった先生。ま、まじか……。
◇
「皆!!最高に美味しいカレーを作るぞ!!」
飯田くん凄すぎない……?疲れてないの……?
とは言えご飯を作らない訳にもいかないので、野菜を手に取る。
ピーラーを使って人参の皮を剥いていくが、あれ?
「…………剥けない……。」
もう、こちとら眠いんだ。早くご飯作って寝たいのに。
イライラしながら人参にピーラーを滑らせ続ける。……なんで?全然剥けな、
「おい!!!中身まで剥いてどーすんだテメェ!!」
間近で怒号が響き、パッ!と目が覚める。
言われて手の中を見ると、半分近くピーラーによってスライスしてしまった人参。
………………寝ぼけ過ぎて、見えてなかった。
「ご、ごめん……寝ぼけてて。ありがとう。」
「けっ!!さっさと手動かせ!!」
と言いつつ、物凄い速さで野菜を切っていく爆豪くん。…………え!?
「ちょ、え!?」
「爆豪くんほんと器用だよねぇ……。」
お茶子ちゃんに頷く、器用って言うか。ほんと、才能マン。出来ないことってあるのかな。
爆豪くんの動きに驚きつつも、なんとか終わったカレー作り。
「うま……!!」
お腹も空いて、疲れたからかとっても美味しく感じる。
…………あ……満たされてきたら…………また眠気が…………。
「眠くなったのか。」
「食欲治まったら睡眠って。本能に忠実過ぎでしょ名前。」
頭をゆらゆらして、必死に眠気を堪えていると響香ちゃんと轟くんに笑われる。
「だって…………。」
駄目だ、もう自分で移動しておかないとまた寝落ちする。
ガツガツとカレーをかきこみ、
「ごめ、響香ちゃん……先戻ってる…………。」
「ん、気をつけなよ?」
「りょうかい……。」
色んなところに頭をぶつけそうになりながら、建物の入口にもぶつかりそうになったが、相澤先生の捕縛布に助けられながら、部屋に戻った。