個性伸ばし

地獄絵図。その一言に尽きる。


「さぁどんどん行こう。次は苗字だが、」


相澤先生、なんか楽しそうですね?なんで??


「まずは、長時間使っても眠くならないようにすること。次に操作の幅を広げ、コントロールを更に繊細に行えるようにすること。…………なので、自分の体を使って細胞破壊と活性化を繰り返せ。」


「い、痛!!痛すぎません!?」


痛いから攻撃になるんですが!!


「痛みを伴うギリギリを狙え。その感覚を培え。そしてそのギリギリ破壊された細胞を繊細なコントロールで治療。それを繰り返す。いいな?励め。」


じゃあ、次。と言って別のクラスメイトの元へ行ってしまった先生。ま、まじか……。





「皆!!最高に美味しいカレーを作るぞ!!」


飯田くん凄すぎない……?疲れてないの……?


とは言えご飯を作らない訳にもいかないので、野菜を手に取る。


ピーラーを使って人参の皮を剥いていくが、あれ?


「…………剥けない……。」


もう、こちとら眠いんだ。早くご飯作って寝たいのに。


イライラしながら人参にピーラーを滑らせ続ける。……なんで?全然剥けな、


「おい!!!中身まで剥いてどーすんだテメェ!!」


間近で怒号が響き、パッ!と目が覚める。


言われて手の中を見ると、半分近くピーラーによってスライスしてしまった人参。


………………寝ぼけ過ぎて、見えてなかった。


「ご、ごめん……寝ぼけてて。ありがとう。」


「けっ!!さっさと手動かせ!!」


と言いつつ、物凄い速さで野菜を切っていく爆豪くん。…………え!?


「ちょ、え!?」


「爆豪くんほんと器用だよねぇ……。」


お茶子ちゃんに頷く、器用って言うか。ほんと、才能マン。出来ないことってあるのかな。


爆豪くんの動きに驚きつつも、なんとか終わったカレー作り。


「うま……!!」


お腹も空いて、疲れたからかとっても美味しく感じる。


…………あ……満たされてきたら…………また眠気が…………。


「眠くなったのか。」


「食欲治まったら睡眠って。本能に忠実過ぎでしょ名前。」


頭をゆらゆらして、必死に眠気を堪えていると響香ちゃんと轟くんに笑われる。


「だって…………。」


駄目だ、もう自分で移動しておかないとまた寝落ちする。


ガツガツとカレーをかきこみ、


「ごめ、響香ちゃん……先戻ってる…………。」


「ん、気をつけなよ?」


「りょうかい……。」


色んなところに頭をぶつけそうになりながら、建物の入口にもぶつかりそうになったが、相澤先生の捕縛布に助けられながら、部屋に戻った。

top ORlist