あれから
気持ち良い…………ぽかぽかする……なんだろ……。
うっすら目を開くと、空調の効いた部屋の中。カーテン越しに日差しがやんわりと差し込んでいた。
気持ち良い……お昼寝日和だな…………………………って
「っ!?」
何してるんだ私は。ヴィランは、爆豪くんは。
勢いよく起き上がり、ぺたぺたと裸足のまま駆け出す。
ここは、びょ、病院……!?な、なんで。
急いで病室を出ようと扉に手をかけた時
私が開けるより早く、扉は開かれ、
「………………目覚めたのか。」
「相澤先生……!!あの、ヴィランは、爆豪くんは!!」
「落ち着け、……全部終わったから。」
急くように聞く私を宥め、ベッドに戻される。
そしてあれからの事を聞いた。今は助けられたあの日の翌日。私は気を失って、今まで眠っていたとの事。
ヴィランは逃げられたが、主犯らしき男をオールマイトの尽力もあって確保出来たが、オールマイトもまた多大なるダメージを受けて、引退することとなった事。
そして爆豪くんは危険と知りつつもそこへ向かっていた緑谷くんや轟くん達に助けられ、今はもう自宅に戻っているとの事。
…………………………え?緑谷くんや轟くん?
「え、ちょ、どういう。現場に向かってたって事ですか?」
「……まぁ、そうだな。実際に向かっていたのはお前を保護した場所ではなく、脳無達の生産されていた場所。そこへ爆豪は連れ去られ、オールマイトもそこで戦った。」
「なんて…………危ないことを…………。」
話を聞いていれば、プロヒーロー達が多く参加した作戦だったらしい。それ程の規模に参加したなんて。
「……お前からも言ってやってくれ。勿論俺からも言うつもりだ。……それで、ここからが本題なんだが、」
「え!?今の本題じゃなかったんですか!?」
「今のはもう終わったことだ。じゃなくて、これからの事。…………簡潔に言う、雄英は全寮制になった。」
「…………ぜん、寮………………寮!?」
「あぁ。詳しく言うと、これからなる。これから1人ずつ生徒の家へ向かって、親御さんの許可を貰いに行く。」
「そ、そうなんですか……。」
「んで、お前の場合は既に親との縁も切れてるし養護施設も出てるから、自動的に寮に入ることが決定するわけだが……。」
…………あ、何やら気を使わせてしまっている……?
「…………あ!!全然!むしろ嬉しいです!!」
「……そうか、ならお前が一番乗りだな。」
ほ、と息をつくようにして軽く笑った相澤先生。
嬉しいのは当たり前だ、皆との生活。ひとりじゃない生活。…………え?待って。これからは休みの日じゃなくても轟くんに会えるって事……?
「………………どうした。」
「え!?な、何がですか、」
「…………………………………………いやなんでも。」
なんですか先生。あれですか、ちょっと、女子高生としてしてはいけない顔してましたか。でもしょうがないじゃないですか……!!
大好きな人と、毎日会えるようになってしまうなんて。嬉しくないわけが無い!!
なんて、皆は私の安否や体調を心配しているのに、一足早く浮かれ気分を味わっていた私なのであった。