おはよう

「おは、よう……?」


朝起きて、皆と会いたくないな。なんて思ってしまって苦笑する。先生に話しても良いって言ったのは自分なのに。


皆どんな顔して私の事を見るのかわからなくて、正直怖くて恐る恐る食堂を覗いた。すると


「あ!!遅いよ名前ちゃん!!」


「え、」


「そうよ、もう皆大体揃ってるわ。」


麗日さんと梅雨ちゃんに手を引かれ、席に座らされる。


「今日から個性伸ばしの訓練らしいねぇ、何するんだろう?」


「皆全然違う個性だし、皆違う訓練を行うのかしら……?」


え、ちょ、


昨日私の話をすると言うのは嘘?嘘だった?え!?


「あ、あの、」


「…………もしかして名前ちゃん、昨日の話気にしてる?」


「……えと、先生からは私の話を昨日皆にするって聞いてて。」


お前に何かあった時、絶対氷結を使わせないためにもクラスメイトへ周知させたい。……話させてくれ。


そう言って頭を下げてきた先生に慌てていいです!!話してください!!と許可したのは記憶に新しい。


誰一人、欠けさせたくない。そう言ってくれた先生に涙が出そうになったのは内緒だ。


「うん、聞いたよ。皆で聞いた。」


「そ、……そっか…………。」


「それで、皆で考えたよ。絶対に名前ちゃんを守ろうって!」


だから、その技抜きで一緒に強くなっていこうね!!そう言って笑ってくれた麗日さん。


周りを見渡せば、男子も女子も皆私に優しく笑ってくれてた。


それが、嬉しくて、どれだけ難しいことかわかってて、


母の死に様まで見てるのに、なんで自分はこうなんだろう。そう悩んで生きてきたのに、


こんなにも皆は暖かく、私を肯定してくれた。


「…………うんっ、…………ありがとう。」


「うわあ!?だ、大丈夫!?」


「な、泣かないで名前ちゃん!!」


あわあわと八百万さんがハンカチを顔に押し当ててくれて、


芦戸さんが男子!!名前ちゃんの泣き顔見てんじゃないよ!?と言ってくれて、


耳郎さんは優しく背中を撫でてくれた。


「……へへ、皆と出会えて良かった。」


その呟きに、先生が笑ってたなんて知る由もなかった。

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