インターン

「ベスト、ジーニスト……?」


「あぁ、名前ぐらいは知ってるだろ。」


「し、知ってるも何も超有名な……!」


「お前指名受けてるから行ってこい。」


「え、ほ、本当ですか!?」


「あぁ、爆豪と一緒にな。」


「地獄じゃないですか!!!」





「……………………っ。」


「おい。」


「…………………………………………つっ。」


「笑ってんじゃねぇぞテメェエエエ!!!」


「む、無理があるよ、ふふ、あはははは!!」


何故か指名された私と、多くの指名の中からジーニストを選んだ爆豪くんは共にインターンへとやって来た、が


爆豪くんは着いて早々髪型を七三分けに、そして私諸共タイトなジーンズを履かされてる。


ジーンズは爆豪くんの長い脚や、鍛えられた脚を見せつけられかっこよく見えるが、七三分け、おめぇはダメだ。肩を震わさずにはいられない。


そして今も尚彼は、笑いそうになる私と、矯正と言って容姿を整えてくるジーニストにブチ切れまくってる。





「と、轟くん!!」


「……あ、おはよう苗字。」


「おはよう!あの、だ、大丈夫だった?飯田くんも緑谷くんもだけど……。」


ヒーロー殺しステインと対峙した、なんて記事を見た時は背筋が凍った。多少なりとも傷を負いながらも元気そうに、あぁ大丈夫だ。と返してきた轟くんに安堵する。


「よ、良かったねエンデヴァーが駆けつけてくれて……。」


「…………………………そうだな。」


今も尚親子の確執は消えてなさそうで、余計なことを言ってしまったかな、なんて思いながらも彼は私とそんな会話した事すら忘れてしまっているので、何も言えなかった。


「苗字はインターンどうだった?」


「あー、えっと、私は……。」


「爆豪!!なんだよその髪型!!!」


「うっせぇ!!!」


「…………彼と一緒に……ぶふっ。」


「爆豪と?意外だな。」


「いや、一緒に行きたくてとかでは無いよ?たまたま……。」


結局最初から最後まで罵声は止まず、ジーニストも手を焼いていた。


そんな彼と一緒に受けた為か、私が優等生扱いされ私は比較的優しくそして紳士的に指導して貰えた。


「私としては有意義なインターンになったよ。」


「……そっか、良かったな。」


そう言って静かに笑った轟くんは、あの日の轟くんのままで。


少しだけきゅん、と胸が鳴いたが気付かぬフリをした。

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