ありがとう?

なんだ、今のは。


先生に手錠を嵌められた事に安堵し、喜ぶ苗字が映るモニターを見て、開いた口が塞がらない。


それは他のクラスメイト達も同じなようで、


「…………す、凄い、苗字さん。」


「いや、凄すぎんだろ今の!?な、なんだよあれ!?」


「……僕は苗字さんを見くびってたみたいだ、凄く、物凄く謝罪したい……!!」


「いやうちも正直見くびってたかも……すっごい洗練された動き!!って感じやったなぁ!!」


「あいつ本当に推薦入学者だったんだな……。」


「いやマジで今更だけど痛感したわ……レベル違いすぎだろ……。」


「……轟さん、私同じ推薦入学者として見ても彼女の動きは違うと思いましたわ。」


「…………あぁ、俺もだ。」


なんと言えば良いのかわからない、わからないが漠然と思った。


場数が違う、って。


一つ一つの行動に全く迷いが無く、瞬時に次に何するべきか考え動いていた。


それに、なんだあの精巧な作りをしていた鷹や武器は。


あれがあいつの個性?俺のように氷結として氷を出せるだけでは無く、造形まで出来る個性なのか?


…………すげぇ。





「ただい」


「苗字さん!!お疲れ様!!!僕は君のことを見くびってた」


「え、なんのはな」


「いやぁ!!まじですげぇよ!お前!!」


「あ、ありが」


「ったくよー!俺らと同じなふりしといてなんだよあれ!!アサシンかっての!!」


「おなじなふりって」


「ほんと!!ほんと凄かったよ!!うちとは全然違った!!」


「そんなことな」


「素晴らしかったですわ!!迅速な判断、行動、攻撃力!!どれをとっても素晴らしかったです!!」


「あ、ありが」


「くっそおおお!!ちょーっと可愛いだけの女子かと思ってたのに、なんだよあれ!!才女か!!」


は??全然皆話聞いてくれないじゃん。とりあえず最後に話した峯田くんの頭を掴みあげた。


「いででででで!!!」


「み、皆ありがとう。たまたま色々上手くいっただけだよ……すっごい緊張したぁ。」


「いででででで!!!!」


「でも補習にならなくて済みそうだから良かったよぉ。」


「いででででて!!!!!!」


「あ、次は緑谷くんと歩く爆弾さんかぁ。どんなテストになるかな!!」


「いでででででででで!!!!!!」

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