「口に出さなくったって思ってることは思ってるのな..」

「いや、そういうことでもなく、いや、たしかにそうなのですが」

「はー... なんで敬語なんだよ同じ学年だろ」

「えっは...うん」

ブラックはリースの言葉でさっきより冷静になっていた。冷静というよりも...落ち込んでいるのが正しいが。

「し、心配しなくても変な噂立てようなんて思ってないし、大丈夫よ」

いつまた吠えるかわからないのでリースはおそるおそるフォローをいれる。そうすると

「あー、そうか..ならいいわ。」

ブラックはなんともいえない顔で生返事をしていた。もう怒っていない?なら退散していいだろうか。

「じゃ、じゃあ私はこれで !!!」

ブラックがひきとめないのでそのままリースは教室から逃げていった。戻ったら女子たちからの質問攻めがあることを想像しながら。

「かっこわるい、か...、」

ブラックが教室でつぶやいた声はすぐに廊下を移動する生徒たちの声によってかき消されたのであった。

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