「ご、ごめんなさい?」
「なんで謝るんだよ。そうやって俺を俺として見てくれたの、女だとお前が初めてだ、かっこわるいとか、いわれたのも」
どうやらこの男の様子が変だ、というのはこの前リースが言ったことをまともに受け止めて考えていたからだったようだ。
(女とかお前とか言葉づかいは難ありだけど)「ブラックって思ってたよりまともなのね」
「俺はもともと容姿端麗でまともだ」
さらっとなんてことのないように真顔でいうブラックがなんだか滑稽で、それでいて自信たっぷりなのがとても眩しく
「ぷっ...それ自分でいうのね..っ」
「悪いかよ」
「いえ、すてきだと、おも」
「笑うなよ!!」
みじめな気持ちやなげやりな気持ちがすっと溶けていくのを感じながらひたすらリースは笑うのであった。
そして寝そべったままのリースに怒鳴りつけるブラック。この奇妙な光景は生徒たちの噂を伝って図書館に取り残された男まで広まるのである...。
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