たわいもない会話が心地良い。ブラックはどうやらとても鈍感らしく、リースがへこんでいることなどつゆほども気付かず悪戯エピソードを語って去っていったのでまたリースは図書館へと向かうことにした。

「あの」
「?私ですか?」

また呼び止められた。今度は女生徒である。身長は小さめでくるくるまかれている豊かな金髪を後ろで結っている。顔も可愛い。ネクタイは赤と金。

「シリウス先輩と仲いいんですか?」
「え」
「答えてください」

可愛い顔に似合わずすごい勢いなのでリースは正直に

「知り合いよ...」

と答える。

「そうですか。では」
答えに納得したのかしてないのかはわからないがそれだけ言って彼女は走り去っていった。

「なんなの、もう...!」


事件が起こったのはハロウィンの夜だった。

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