「君と会えなくなった後、僕は魂が抜けたようだった。元気に振る舞ってたはずなのに空回りで、君と会ったときのことばかり思い出してて」

「うん、わたしも。でも私といるところを見られたらって思ったらつらくて」

よりかかったまま互いに気持ちをぶつけ合う。おそるおそる、彼の手がリースの背中にまわる。


「めがねをかけていても、ハッフルパフであっても、勉強がちょっとできなくても全部ひっくるめて君が好きなんだ」

悲痛な叫び。いままで寮のことや容姿のことを気にして彼に壁を作っていたのは他人ではなく、自分だったのだ。それが彼を傷つけた。ならば私は正直な気持ちを彼に。

「ありがとう。そんなことを言ってくれる、私を変えてくれたあなたのことが大好きです」

彼の背中に彼女も手をまわす。

「みんなに報告するのが楽しみだ」

離さないとばかりに彼は力強く彼女を抱き締める。

この先何があろうと、この日のことは忘れられないだろう。


fin.

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