波乱の予感



何度経験してもやっぱり今日という日はドキドキする。と言っても教師としてはまだ2度目なのだけど。

「ミア、しゃんとしなさい。今日から新学期なのですよ」

声の主はバシンと思い切り背中を叩いて物思いにふけっていた私を強制的に現実へ引き戻す。

「は、はあいミネルバ、」

へらりと笑うが背中はじんじん痛む。いくらなんでも強くたたきすぎでは。
私、ミア・パーヴィスは教師としては新米の2年目。しかも厳密に言えばマクゴナガル教授...ミネルバの受け持つ変身術の助手である。
まだ学生時代の名残で名前呼びをするのは慣れない。

今日はホグワーツの新学期の日。生徒達よりもひと足早く着いていた私達教師は各々荷物を部屋へ運んだり、学校の飾り付けをしていた。
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