リーマスの過去を知ったからとて黙っておくことにした私はあれからとくに彼とどうすることもなく、忙しい日々がすぎた。

新学期からはや1ヶ月、１年生たちも大分授業に慣れてきたがやはりまだ子ども。長い授業が苦痛らしく少し目を離すとぺちゃくちゃおしゃべりを始めてしまう。反対に５年生や7年生たちは学期末にそれぞれ実施されるO.W.L試験やN.E.W.T試験に向けて既にピリピリした空気を醸し出している。

そんな生徒たちを見ながら私が学生の頃はどんな生徒だったかな、となかなかに昔の記憶を掘り起こす。
良くも悪くも平凡、だったように思う。だけど変身術は好きだったのでときたまミネルバに質問しに行っていた。そのお陰かはわからないが2年前ミネルバから声がかかったことに改めて感謝する。
人生何がどう結びつくか分からない。
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