「今日、ポッターにファイアボルトを返すことにしました」
数日後、ミネルバが傷一つない箒を持って私の部屋に来た。唐突だった。
いや、それは私がちゃんとこのことについて関わっていなかったからなのだが。
返すことに決めたミネルバは、釈然としないような、でもポッターに箒を返すことになって良かったという色々な複雑な表情を浮かべていた。若干嬉しい気持ちが勝っているような気がするけど。
その証拠にファイアボルトは折れても粉々になってもいない。きっと細心の注意を払って検証したのだろう。
「良かったね、これでグリフィンドールの勝ちは決まったね」
そう言うと今度はミネルバはにっこり笑った。そして、勝ってもらわなくては困ります、と言った。
その日の夕食のとき見かけたポッターはこれ以上なく嬉しくてたまらないというオーラをだしていた。
ひとまず良かった。あとは3人がまた仲良くしてくれたらいうことなしだ。
そうして気づけば今週の土曜日に試合が迫っていた。
もくじへ