ふたたび



こった肩をぐるぐるまわしながら城に向かって歩いているとき、なんとなくふと森の方を見た。

「犬…?」

森の入口に真っ黒な、犬と呼ぶには大きい狼のようなものがいた。森に狼などいただろうか。ハグリッドと過去に話した記憶を掘り起こすが覚えがなかった。
少し距離があるが見たところ野良のようでボサボサの毛並み。しかし目つきだけは鋭く、大きさも相まってすこし恐ろしさを感じた。

あれはなんだろう、と見ていると向こうもこちらに気づいたようでじっと見つめてくる。
しばらく無言で見つめ合ったあと、猫がやってきて2匹は森の奥へ行ってしまった。あの猫も森にいついているのだろうか?それにしてはやけに毛並みは綺麗だったし首輪のようなものも見えた。

なぜだか2匹の、特に狼のようなものが気になったが課題の採点があったことを思い出し、ひとまず記憶の片隅にこのことを置いておくことにして慌てて城へ戻った。

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