昼休み。 自席についてお弁当を広げる名前の前の席に座った伊月は、椅子を後ろに向け、同じ一つの机でお昼ご飯を食べ始めた。 その様子に特に何を言うでもなく、ブロッコリーを名前は口に運んだ。 どうやらそれはもう、慣れた光景のようだった。 「新入生、すごいガタイのいい一年が来たんだ」 「それは良かったね。良い選手になれそう」 「どうやらアメリカ帰りらしい。もしかしたらすごく有望な選手かも知れなくてさ」 静かに、しかし眼を爛々と輝かせながら話す伊月に、名前は「そっか」と言って微笑んだ。