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▽2026/07/10(Fri)
こねこねしています…
らばぴのエロを…
エロはエロではない導入が最も楽しいですよね…
追記より書きかけ…
おもちゃを2人で使う話


 全くの想定外である。夜まで撮影で不在と聞いていた家人が昼過ぎに既に家に居た。

「今日、一日撮影でしたよね?!」
「進捗がだいぶ良くて早々に終わったんだ」
「……見ました?」
「……見た」
「ああああ……」

 膝から崩れ落ちる。出先から帰宅すれば真っ先に手を洗いうがいをし、シャワーまで浴びる薫さんが、洗面所に置かれたそれらを見ていないはずがない。
 人生の終わりだ。視界がブラックアウト寸前である。そんな中で出てくる釈明の言葉がまともなわけがなく、自分で何を言っているかももはやよく分からない状態でこの何とも言えない空気を打破しようと出てきたのがこれである。

「薫さんとの性生活に不満があるわけでは無くてですね。むしろ日頃から大満足させていただいて本当にありがたく思っているところですが、改善の余地がわたくし自身にあると思い購入及び使用に踏み切らせていただいた所存でして……」

 本当に死にたい。



 机の上にはセルフプレジャートイ、大人の玩具、いわゆる自慰をするときに使うものが置いてある。洗って洗面所で乾かしていたものをダイニングテーブルに持ってきた。全て私のものである。
 
「あまりこう、元から性行為が得意な方ではなくてですね……」
「ああ」
「なんかこう、痛くて……」
「僕は怒っているわけでもないし卑しいとも思っていないし、ネガティブな感情は一切無いことを念頭に置いた状態で聞いてほしいんだが、痛いというのは擦れたときに痛いということか?」
「いえ、あの、奥が痛くて……」
「どういう風に?」
「生理痛よりまだマシな感じの痛みで……そもそも大前提として気持ち良くはないんですよ挿れられてる時って、あの薫さんに限ったわけではなくて今までの経験上でも……」
「体の構造的に、膣内には神経の分布が少ないからだろう。神経が多い場合、出産の際に痛みに耐えられなくなる」
「でも世の中には中で感じられる女性っているじゃないですか」
「これでどうにかしようとしたわけか」

 薫さんが机上に並べられたそれを見遣った。あの桜庭薫が男性器を模したディルドやらなんやらと一緒の画角に居る状況が本当にまずい。
 そもそも今までの恋人しかり、薫さんは配偶者ではあるが、そういう人とこんな話をしたことがあるかと言われれば全く無い。突かれると痛いです、もう少し慣らして貰えないと痛いです、なんて相手に面と向かって言えるわけがない。素直にそんなことを言ってみろ、どれだけ他意がなくとも、セックスが下手なんだ、と思われて盛大に拗れる。そうなると面倒なものの、性行為は言い方は悪いが、恋人ないし配偶者ともなれば円滑なコミュニケーションを行うための手段のひとつで全くしないともなるとそれはそれで問題になるので避けたいところである。そこで思いついたのが、自分で自分を開発してしまえば、気まずいこともないし、相手も自分も気持ち良くなれるのだから双方にメリットがあるじゃないか、ということだ。
 それが早々にその相手方にバレる、というのは予想だにしていなかったが。

「購入してからどのぐらいなんだ」
「ふた月ぐらいですかね……」
「結果は出たのか」
「毎日できるわけじゃないですし、でも、こう、結構時間をかけると痛くはないです、気持ち良くもないですけど」
「頻度は」
「週1回ぐらいですかね、薫さんがいないときで私も仕事休みのときしかできないから出来ない時もありますけど」
「見たいんだが」
「……?」
「君がこれを使っているのを見たい」
「いやですけど」



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