2019/02/15

ハッピーバレンタイン!!!

皆さまハッピーバレンタイン!!
1日遅いですが……。
バレンタイン、皆さまいかがお過ごしでしょうか?私は普通にお仕事でした。

そういえば先日、友人たちと夢女子会inバレンタインを開催しておりました。
実はクリスマスに続いて2回目の開催です。本気のバレンタインプレゼントを一人一つ用意する、というものでした。
クリスマスはそれに合わせて小話的なストーリーも用意してたんですが、バレンタインはみんなチョコの用意に気を取られすぎて普通に交換会になってました笑
私はザッハトルテを作りましたー!初めて作ったんですが中々上手くできたのでは?と自画自賛しておりました。
すごい楽しかったです!
参加者で夢女子は私だけですけど!……昔夢女だったよって子はいましたよ……?

とそんな感じで過ごしておりました。更新できてなくて申し訳ありません……。
長編の更新したいです……。文字数少ないな?って思って書き足してからあげたいんですが中々進まない〜!
ので、ちょこっと小話的なバレンタインのお話を追記で載せておきます。


一応長編設定で、今でているお話よりもっと先のお話になります。
安室さんがポアロで働いてる時のお話です。この先のネタバレ?的な?
私のお話にネタバレも何もないですけど……。
気になる方は追記からよろしくお願いします。ほんと、1時間クオリティの突然始まって突然終わります。
本当はもっとちゃんと書いてたのですが終わらなそうなので書きたいとかちょちょっと書いたやつです。頭空っぽにして読んで頂ければ。

ではでは



「……沖矢さんにもあげてんですか?」
安室さんが地を這うような声で問うてくる。すごい怖い。
「え……、あ、はい……。昴さんにはお世話になってますし」
わたしも、新一も。
「へぇ……」
「えっと、その、何か……」
なんなんだろう。本当に怖いんですけど降谷先輩。いや、先輩が赤井さん嫌いなのもそれに伴い沖矢さんが嫌いなのも知ってるしわかるんだけど、何で今そんなに怒っているのかが分からない。私はどこで彼の地雷を踏んだのだろう。
びくびくしながら彼を見ていると、俯き加減でよく見えなかった顔が上がった。その顔は胡散臭いくらい満面の笑みで、私は思わず椅子ごと彼から少し距離をとった。
「では、僕には?」
「……へ?」
「へって、ひどいなぁ。あなたは。バレンタイン、僕にはくれないんですか?僕もそれなりにあなたと付き合いがあると思うんですけど」
「え、あ、……え」
「勿論、ありますよね?」
ものすごい笑顔である。その顔は威圧感に溢れていて、もうなんだか泣きそうである。
「な……、ないです」
「は?」
は、の声がすごい低かった。なにこれ怖い。でも無いものはないのだ。仕方ないだろう。はっきりと、先ほどより大きな声で、かつ震える声で言う。
「安室さんの分は、ない、です……」
顔は、見れなかった。横に立つ安室さんは無言、怖くて顔を上げられない。
「へぇ……。沖矢さんにはあって、僕には無いんですか」
「は、はい……。あ、安室さんはいっぱいもらうだろうからいらないかなって……」
「そうですね、お客様にはたくさん渡されましたね。受け取りませんでしたけど」
「え……」
「だから僕、一個ももらってないんですよね」
そう言って踵を返そうとする彼の腕を思わずつかんで引き留める。ふり払われてしまうかな、とか、こんなこと言って困らせてしまうかなとか色々頭に浮かんだが、言わずにはいられなかった。
「あ、あの、その、安室さんにはチョコ無いんですけど……。その……、私、最近高校の頃の先輩に偶然会いまして、その……、先輩の分なら……用意してます」
最期の方はもう本当に声が小さくなってしまっていて、届いているかも怪しい。掴んでいた腕も話しているうちに力なく離してしまった。安室さんからの反応は何もなくて、恐々と顔を上げると、安室さんとばっちり目があった。
その瞬間、彼の方から目を逸らされてしまい、心がずきりと痛み、目を伏せる。すると、頭の上から小さな、私にしか聞こえないくらいの声で彼の言葉が降ってきた。
「後で、家に行く」
その言葉に勢いよく顔を上げるが、彼はもう私に背を向けていて、その顔をうかがい知ることは出来ない。
でも、家に来るといったからには、降谷先輩宛のバレンタインチョコを受け取ってもらえると思って良いのだろう。
というか、彼は先ほど家に来るといった。家に来る?あの家に?そう理解した瞬間に急いでポアロを出る準備をする。家に上がるとは限らないが、それでもやっぱり片付けはしておきたい。その一心で慌てて会計をお願いすると、会計をしてくれたのは安室さんではなく梓さんだった。
「590円です」
「はい、じゃあこれで」
「ありがとうございます!じゃあおつりです。あ、さっき安室さんと何話してたんですか?」
おつりを渡されながら聞かれたその問いに少し心臓が弾む。
「え、特には、なにも」
「そうなんですかー?安室さん、工藤さんとお話された後、なんだか少し顔が赤かったように思ったんですけど……。心なしか嬉しそうだったし。まぁすぐいつも通りだったんで気のせいかもしれないですけど」
「え……」
梓さんのその言葉に、目を丸くした。安室さんが?顔を赤く?嬉しそうな顔……?私と話した後に……?
もちろん、梓さんの勘違いの可能性だってある。だってあの降谷先輩だ。でも、もし本当に梓さんの言った通りなら……。
その後すぐに梓さんはお客さんに呼ばれて行ってしまい、私も店を後にする。店を出て足早に自宅へと向かう。多分、今私の顔は真っ赤だろう。まずは家に帰ってこの顔をどうにかしよう。そして部屋の片づけをして……彼がやってくる前に、落ち着いてくれよ私の心臓。


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