神に恋して


 

「なまえ!」
「あっ!」


リカからパスされたボールをうまく受け取れずに、なまえはそのまま滑って足を痛めてしまった。
リカが謝りながらなまえの心配をする。なまえは『あたしこそごめんね…』と元気なさそうにベンチに座った。


「……」
「なまえちゃん、大丈夫?」
「擦りむいてますよ…!」
「くう、しみるっ…!」


春奈がすりむいた傷口を消毒液で消毒する。
なまえは手当てしてもらうと、練習風景を見ていた。









「お疲れー!」
「お疲れ様です!」




今日の練習が終わり、各自帰る時だった。
ゆっくり歩いていたなまえの横に誰かが来て、鞄を持ってくれたのだ。


「照美…!」
「足痛めてるよね?」
「あ…うん…」
「持つから」
「ありがとう…」


なまえが怪我したのを気遣い、照美はなまえの足の速さに合わせてくれる。
なまえは照美の姿を横目でちらりと見た。それに気付いた照美は不思議そうになまえを見る。


「どうしたんだい?」
「ううん、なんでもないよ!」


苦笑いしたなまえを見て、照美はふと足を止めた。それに驚いたなまえも止まる。


「照美…?」
「足痛む?それとも何か…」
「…照美にはお見通しなんだね」
「どうだろうね?」
「いじわる言わないでよ、」

神様に恋したあたしがおかしいみたいじゃない


神に恋して
(もちろん、気付いてたよ)




End


mokuji / clegateau