苦手な双子


 

※名字固定の双子主につき、名前変換の際には名字部分に双子兄、名前部分に双子妹の名前を入力してお読みください。

※仙蔵は双子が苦手な設定



何を隠そう、私 立花仙蔵は一年は組の福富しんべヱと山村喜三太が苦手である。プロの忍者を目指す身からしたら、このような問題があっては駄目だろうと自覚はしているが、どうもあの二人のペースは苦手だ。

そして他にも、私が苦手とする人物は二人いる。


「「立花先輩ー!」」
「噂をすれば来たか…」


紫の忍装束を来た同じ背丈の忍たま二人がこちらに向かって走ってくる。赤い髷がひょこひょこ揺れるのを見て、あああいつらに間違いないと確信をしてしまった。


「立花せんぱーい、探してたんですよ!」
「やっと見つけましたよ〜」
「四年風間みょうじに風間なまえか、お前たちは相変わらず騒がしいくらいに元気だな」
「いや〜褒められちゃった〜」
「…褒めてはいないが」
「そんな事より!!」


まるで鏡がおいてあるかのように、全く同じ動き同じ表情をするこの双子はある意味奇怪だ。私がこいつらを苦手と思うのは、こういうところのせいかもしれないな。

話が逸れかかったところで妹のなまえがぱんと手を叩き、話を元に戻そうとする。…いや、今のはなまえだったか、兄のみょうじだったか…普通なら声で分かるところだが、これは兄のみょうじがわざと合わせてるのか声まで全く一緒なので実をいうと今手を叩いた方がどちらなのかは私にも分からない。


「私たち、立花先輩に火薬の扱い教わりたいんです」
「それなら火薬委員会の者に聞けばいいだろう、私とて忙しい。」
「それが、伊作先輩に、立花先輩か火薬委員会の人か、どちらにお願いしたらいいか聞いたところ、」
「立花先輩の方がいいと思うよ、とアドバイスいただいたので」

(不運委員長め…やらかしてくれたな…)


不運委員会で有名な保健委員委員長 善法寺伊作は不運な男だ。不運な事は委員会内では収まらず、奴と同室の留三郎にまで被害は及んでおり、巻き込み不運というスキルが判明したわけだが、今まさに私は伊作の不運に巻き込まれたようだ。(元より、なまえが保健委員会所属なので何かしら変な事が起きるだろうという事は予想していたが)


「…まあ、火薬委員会には暗黙のルールがある故に、彼らに教わるよりか私に教わった方が正しい使い方ができるようになるのは確かだ。わかった、引き受けよう」
「「わーい!ありがとうございまーす!」」










かくして、私は風間双子らに火薬の扱いを教える事になった。

いつも騒がしい双子だが、学ぼうとする姿勢は本物のようで教える側の私としても教え甲斐を感じられるほどだ。


「その調子だ。…なまえの方は保健委員会での活動のお陰か火薬の調合がうまいな、褒めてやるぞ」
「ありがとうございまーす!」
「調合が終わったら実際に使ってみる事にするぞ。」
「はーい」
「先輩、俺できましたー」
「そこに置いておけ、火矢ができるまでなまえと遊んでいて構わない。」
「やったー!!」


ふと暇を与えればすぐに騒がしくなる双子。しかし火薬の調合を見てやればそれなりにできていた。やればできるとはこういう事か、と少々双子を見直しながら火薬をつめていたときだ。


「うわ、ちょ、みょうじ!!」
「おっおっわああ!?」
「な?!?」


遊んでいた双子の片割れ、兄のみょうじが躓いたのか片足でぴょんぴょんと私に向かってきて、私の背中にどんとぶつかる。ぶつかった衝撃で私の手元は狂い、なんの間違いか摩擦が起き火花が散った。


「ま、まずい!!」
「へ、」


火花は火薬に飛び散り、見事に爆発が起きた。爆発を聞き付けてなまえが駆け寄ってきてるのか声が近づいてくる。


「立花先輩、みょうじ!!」
「…っぶねぇ…先輩、大丈…」
「…何が大丈夫そうに見えるんだ…?」
「せ、んぱ、…」


ちょうど私の背中にいるみょうじの方は、私が壁になったことで全く怪我をしていないようで「俺は大丈夫だぜ!」となまえに向かってけらけらと笑っていた。
なまえだけが今のこの状況を理解しているようで声が震えている。


「先輩は大丈夫っスか?」
「…みょうじ、貴様アァァ覚悟しろ!!」
「うわああぁぁ!?」


やはり私は風間双子が苦手だ。



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mokuji / clegateau