ネックレスを買った


横浜駅前にハンドメイドのアクセサリーショップがあった。

シルバーの太陽のモチーフの中央にオパールの入ったピアスが目に止まった。

「これのネックレスはありますか?」と聞くと、二つあるうちの一つをネックレスにしてもらえることになった。

どちらが良いですか?と聞かれた。
綺麗にキラキラ輝いてるオパールと、ヒビが入って少し濁ったオパールが対照的だった。









「今は信じて待ってあげる時です」

占い師が言った。

旦那さん、こんなにあなたを想っていてくれていますよ。

今日初めて会った占い師が、タロットカードを広げながら、会ったこともない旦那の心の内とやらを説明してくる。


「良い旦那さんですね。支えてあげてください。」

「あなたにとって彼は前世からの贈り物ね。」

「こんな人に出会えることなかなかないですよ。」


未来はきっと明るいですからー。



お店を出ると、晴天だった。

夏のような日差しが瞳を突き刺してくる。


結婚してから、幾度となく言われてきた。
「あんなに良い人はいないよ。」

分かっている。そんなことは。



未来はきっと明るいですからー。

そんな未来は、今の私には永遠にこないような気がした。









「わぁ!お似合いです。」
作家がネックレスをつけた私を見て言った。

シルバーの太陽のモチーフの中央に、ひび割れたオパールが控えめに輝いていた。

「これください。そのままつけていきます。」

新しいネックレスを付けた私は、駅の方へ一人で歩き始めた。


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