ネックレスを買った
横浜駅前にハンドメイドのアクセサリーショップがあった。
シルバーの太陽のモチーフの中央にオパールの入ったピアスが目に止まった。
「これのネックレスはありますか?」と聞くと、二つあるうちの一つをネックレスにしてもらえることになった。
どちらが良いですか?と聞かれた。
綺麗にキラキラ輝いてるオパールと、ヒビが入って少し濁ったオパールが対照的だった。
◯
「今は信じて待ってあげる時です」
占い師が言った。
旦那さん、こんなにあなたを想っていてくれていますよ。
今日初めて会った占い師が、タロットカードを広げながら、会ったこともない旦那の心の内とやらを説明してくる。
「良い旦那さんですね。支えてあげてください。」
「あなたにとって彼は前世からの贈り物ね。」
「こんな人に出会えることなかなかないですよ。」
未来はきっと明るいですからー。
お店を出ると、晴天だった。
夏のような日差しが瞳を突き刺してくる。
結婚してから、幾度となく言われてきた。
「あんなに良い人はいないよ。」
分かっている。そんなことは。
未来はきっと明るいですからー。
そんな未来は、今の私には永遠にこないような気がした。
◯
「わぁ!お似合いです。」
作家がネックレスをつけた私を見て言った。
シルバーの太陽のモチーフの中央に、ひび割れたオパールが控えめに輝いていた。
「これください。そのままつけていきます。」
新しいネックレスを付けた私は、駅の方へ一人で歩き始めた。
🧠 🖋️
ALICE+