卒業したよ。


4年間、本当にいろんな事があった。





入学前の私は、暗くて写真が苦手で(これは今も苦手だけど)、自分から連絡できる友達が少なくて、感情を表に出す事が苦手で、自分が好きだと胸を張って言える事もなくて、さっき口に出した事で一日中頭を悩ませては、自分の歩く姿すら大嫌いでした。
将来のことなんて何も見えていなくて、高校受験も大学受験も、自分の力ではない大きな力に、なんとか掬われるようにしてここまで来たように思います。





私がネットの世界へ足を踏み入れたのは、中学2年生の頃でした。ある日マラソンの授業中にいきなり走れなくなった私は、それから体が思うように動かなくなって、体が動くようになっても心が止まってしまって、そうして学校に行けなくなりました。
はじめは小、中学生向けのチャットルームで人と話したり、誰かの作った物語を読んだりして、でもそれだけで、なんとか3年生から学校に通うようになってからは、ログインすらしなくなりました。

それから3年して、高校受験を迎える頃、私はみんなを見つけました。

いろんな人がいろんな部屋で生活をしていて、その人の好きな色や形に囲まれて、その人だけの言葉選びやリズムがあって、そうして支えあっていました。
助けてほしい人が「助けて」って声を出せば、それに誰かが「大丈夫?」と返して、誰かに誰かが救われて、その人がまた誰かを支えて、そんな世界がありました。





私はそれまで、自分が何を考えて何に悩んで、たまに訪れるどうしようもない激情とか虚しさを、うまく言葉に出せない子供でした。どうしても涙が出てきてしまって、でも涙を見せたくなくて、涙が出ないように目を細めて声がでないように口を紡ぐ私は、よく怒っていると勘違いされました。

だからこの時、泣いている顔を見せずに相手を不快にさせないで、「助けて」と一方的に言える場所に、掬い上げてもらったのだと思いました。





大学に入学してから、それまでよりもっとネットに依存してしまって、知らない誰かと話していないと夜が怖くて、朝になると眠って、そうして大学に行けなくなって、そんな時に出会ったのが今の彼でした。
彼には傷つけられたこともあったけれど、彼がいたからこそ、嬉しい事を嬉しいと、悲しいことは悲しいと口に出せるようになったのだと思います。





そうして私は、それまででは考えられないような事をできるようになりました。

誰かに自分の話をすること、眠れない時は一緒に起きていてくれる人がいること、なんでもない話でいつまでも会話ができること、自分の言ったことで誰かを傷つけてしまうこと、それでも一緒にいてくれること、誰かの好きなことを知って自分も好きになれること、苦しい時に助けてと言える人がいること、誰かと夜に待ち合わせをして同じご飯を食べること、誰かからなんでもないことで連絡がくること。

本当に、本当に、ネットで出会ったみんなは私の宝物です。
ありがとう、なんて言葉で言い尽くせないくらい、私は幸せ者だなあ。





この先でどれだけたくさんの人と出会ったとしても、今の私もこれからの私も、その全部を作ってくれたのはみんなです。私と仲良くしてくれて本当に本当にありがとう。

これからお互いに大変だけれど、頑張ろうね。
どうかこれからも宜しくお願いいたします。



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