最高のcoolを
「れいじゅ?」
キャスターが放った一言に龍之介は死体を弄んでいた手を止め、じいとキャスターの方を見つめた。工房の暗闇に浮かぶギョロリとした目玉はいささかおばけのようだった。
肝心のキャスターは、失言だったのか、言いづらそうにニコリと笑った。
「ええ、龍之介の手にあるその赤い紋様のことです」
「へえ――これ、なんか意味あるんだ。俺はてっきり、ただの痣だと思ってたよ」
「痣だなんてとんでもない! それは令呪と言って……まあその、私になんでも三つまで、絶対服従の命令ができるのです」
三、と言って指を折ると、龍之介は分かりやすく目を輝かせた。
龍之介とは対象的に、キャスターは顔を曇らせた。命令なんてロクなことが無いと心の中で嘆く。
そんなキャスターの後悔を知ってか知らずか、龍之介はおもむろに手をかかげた
「えーっと、令呪よ……頼む? 旦那
――」
その言葉で青白い顔がさらに青くなるキャスター。しかし龍之介は、いつも芸術品と言い張ってはしゃいでいる顔と同じ顔をしていた。
「これからもずっと、俺に最高のcoolを見せてくれ!旦那!」
「龍之介……!!」
すうっと令呪が一角消えていくと同時に、キャスターはほうと魔力が灯るのを感じた。
いい考えだろうと無邪気に笑う彼を見て、キャスターもどこか安心したような顔で高々とcoolを宣言した。
みんな大好きキャスター陣営。
本編でマスターが令呪を行使した際の命令内容、という趣旨の動画を見て衝動的に書いたもの。
うりゅくんはオネガイゴトのように捉えていそうです。
本編でマスターが令呪を行使した際の命令内容、という趣旨の動画を見て衝動的に書いたもの。
うりゅくんはオネガイゴトのように捉えていそうです。