味覚が同じだったらかわいいね


 ふと目を開けると、温かい布団と白いカーテンに包まれていました。どうやらここは補修室のようです。耗弱はせずとも、少し傷が深かったようです。合図のベルを鳴らすと、カーテンが開かれました。
「まだゆっくりしているといい。次はもう居ないからな」
 森先生はそう言うと、サイドテーブルにあったマグカップをひょいと向こうへ持っていこうとしました。
「それは……?」
「ああ、"あいつ"が待ち時間飲んでいたものだ。冷めているだろうが、いるか?」
 冗談のつもりだったのでしょうが、私は頷いて受け取ると、ゆっくり口をつけて、目がまんまるになりました。
――それは甘いココアだったのです!なんとかわいらしいことでしょう!


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スワンプマンの箱庭