香水


「……ハイド。君香水臭いよ」
ソファで雑誌を読んでいるハイドから、強い匂いが漂ってくる。ハイドにしてはチープな香りだ。いつもの香水とは違う薔薇の匂い。まるで何かを隠すような。
「処理は」
「……お前に任せるよ」
隠しきれなかった血の匂いがほのかに漂う。薔薇の匂いは僕らの合図だった


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スワンプマンの箱庭