hyde


「ねえ、どうして君はいつもそうやって、戦闘が終わったらジキルに体を返すの? もしジキルが二度と霊薬を使わなかったらなんて考えないの?」
 なんとなくだった。いつもジキルの体を奪おうとしているくせに、彼は潔く体を返す。それを問うと、ハイドはニヤリと笑った。
「オレはアイツの娯楽だ。何度霊基が壊れようが、毒を煽ろうがアイツは必ず俺を"使う"ぜ」
 そういってハイドは霊薬を一息で飲み干した。お役に立てたかな? なんて笑うジキルが、俺には少し恐ろしかった。


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スワンプマンの箱庭