01

*基本会話文のみ

「とりあえず質問に答えましょうか、秀一さん」

「唐突に始まるな…」

「始まりの言葉とか欲しかったですか?」

「…好きにしろ」

「はーい。じゃあ記念すべき1通目は…雛様からですね!質問内容は……」

 + 暫し無言 +

「……名前?」

「はい!次の質問いきましょうか!」
「待て、ちょっとその紙を見せろ」

「いや、ホント知らなくていいです。というか知られたくないっていうか…ね?いくら恋人でも知らない方が幸せなことってあるじゃないですか?」

「知って知らないほうが良かったと思うのは俺だ」

「あ、返して下さいよ!」

「『トリップする前の初体験はいつですか?』か…。確かに気になるな。俺としたときは初めてだっただろう?」

「まぁ…そう、ですね。多分。暫くそういうことが無かったんで絶対とは言えませんけど、十中八九」

「それで、いつなんだ?」

「え、答えなきゃダメですか?」

「そういう企画だろう。まぁ、後で無理矢理聞き出すっていう手もあるが」

「ひゃあ!ちょっと!どこ触ってるんですか!」

「質問に答える気になったら、やめてやるさ」

「もうっ…!答えます!答えますから!」

「……何だ、もう諦めるのか」

「なんですかその嫌そうな顔!」

「思ったより早かったと思っただけさ」

「もう…。……24、ですよ。どうせ遅いって言うんでしょう」

「…付き合ってた男か」

「そうですね。まぁ言うなら痛かったって感じですかねぇ…」

「同級生、か?」

「いいえ?大学が一緒だった2つ上の先輩です。そうですねぇ…赤井さんの知ってる人で言うなら新出先生みたいな?温和で優しい人でしたよ」

「付き合いは、長かったのか」

「まぁ、大学2年生?3年生?ぐらいから付き合ってたので長かったには長かったですかね」

「ホー…」

「……秀一さん、焼いてます?」

「…………否定は、せんな。俺が知らないお前を、他の男が知っているというのは」

「その人が知らない姿を秀一さんはいっぱい知ってますけどね。でも、嬉しいですよ?いつも私ばっかり焼いてますし」

「焼いてたのか」

「女の子といるときは、ね?毛利さんだって、アメリカにいた頃の赤井さん知ってるの羨ましいですし」

「ホー…」

「あ、待って。押し倒すの禁止」

「聞こえんな」

「聞こえてるでしょう!あーもー!とりあえず1回はここで終わりまーす。雛様、質問有難う御座いました!」

「ホー…。それは続けてもいいということか?」

「禁止です!!」
 

2015.09.06