09

*基本会話文のみ



「ようやく一桁が終わりそうな9通目です」

「俺と名前、両方に質問みたいだな」

「梨理様からですね。『お互い好きなところは何処ですか?また、お互いのここは直して欲しいなぁ…という所もありましたら、ぜひ教えてください!』とのことです」

「好きなとこか…。なんだろうな」

「なんですかねぇ…。何かあって好きになったとかじゃなくて気付いたら好きになってたんですよね。ただの知り合い程度の間柄な筈なのに半同居みたいなことしてましたし」

「あくまで監視対象だったんだが…」

「監視対象好きになるって監視としてどうなんですかソレ」

「仕事としてだったら駄目だろうが…そこは大目に見てくれ」

「そうします。まぁ私はもともとこっちに来る前から好きでしたしね。その人が目の前にいてかつ関わりがあって知っていくにつれて好きになるなって方が無理でしょ」

「俺も気付いたら好きになっていたし、それが何なのかと言われてもな…」

「うーん…」

「直してほしいところならすぐ言えるんだが」

「それって恋人としてどうなんですか」

「じゃあ名前は違うか?」

「……否定できません」

「だろうな。直してほしいところは無茶するところだ」

「右に同じく」

「保護しようと証人保護プログラムを持ちかけるも知らないと言わんばかりに受けずに帰って来て、バスジャックでは事件を知っているのにわざわざ乗って被害者になる挙句、東都タワーの爆発事件に至っては爆弾の在り処を知ってて近付いたな。エレベーター内に閉じ込められることもあったか。ハロウィンパーティーのときは、」

「そろそろ私のライフが削られすぎて瀕死なんですけど」

「無茶をするなと言っているのに聞かないお前が悪い」

「生憎大人しく護られるような性格をしていないので。でも秀一さんもお仕事となると夜遅くまで起きてたりとかそもそも生活不規則ですしいつか倒れるんじゃないかって気はしてますよ」

「仕事だ、諦めろ」

「そういう問題じゃないと思うんだけどなぁ…」

「仕事か否かは結構重要だと思うが」

「納得はできないけどそういうことにしておきます。それでそう、好きなところですよ」

「……嫌々言いながらも最終的に求めてくるのは好きだな」

「あの、コレそういう質問じゃないんですけど」

「わりと真面目に答えたつもりだが」

「……えーっと…うん、私はそうですね、うん…ふとしたときに見せるフッて笑うのが好きですかね」

「ホー…」

「頭撫でて貰うとかも、好きですけど」

「それは、触ってもいいってことか?」

「だから今はノーセンキューです!でも結局、全部好きですよ。何かが欠けても、秀一さんじゃなくなっちゃいますから」

「…あぁ、そうだな」

「ふふっ、好きなところは大体そんな感じですね。ではでは梨理様、質問有難う御座いました!」

2016.01.02