14
*基本会話文のみ
「お次は14通目、氷月紫様からです」
「俺と名前、両方にか」
「どっちから先に答えます?」
「どっちでも構わん」
「デスヨネ。じゃあ質問内容は……あ、私から答えます」
「何か気になることでもあったか?」
「まぁ、そんなところです」
「質問は…『その1 赤井さんに学生証を返して貰ったのは何時ですか?』か…。返すの、暫く忘れてたからな…」
「この質問何通かありました。えー…冬です。学年変わる前に最初ぐらい持ってないと駄目かな、とか思ったときにそういえば返してもらってなかったなぁと思い出しました」
「あの時はお互い完全に忘れてたな」
「そもそも学生証なんてそんなに使うものでもないじゃないですか…」
「年齢的に俺はもう覚えてないんだが…」
「えーっと…学校によっては違うと思うんですけど学生証と生徒手帳が別なので正直どっちか片方あれば困りません」
「どっちとも身分証明にはなるのか?」
「まぁ両方顔写真に氏名や年齢が入ってますしね。問題は運びやすさぐらいかと」
「なるほどな…。じゃあ次だな。『その2 赤井さんに家の鍵を渡した経緯を教えて下さい』」
「あー……」
「………あれは、寒かったな」
「車の中でしたよね!?」
「気持ち的にも寒いぞ」
「うっ……鍵は、ですね。私が秀一さんが来ることを完全に忘れていて学校帰りに買い物に行ってわりと遅くに帰ってきたことが原因ですね」
「当然そのとき鍵を持っていなかった俺は寒空の下に放り出されたというわけだな」
「車の中でしたけどね!!」
「いやもう何でそれまでスペアキー渡して無かったかが不思議なぐらいですよね。正直申し訳ないことをしました…」
「今は俺が鍵を持っていれば何かあったときも大丈夫だろうってことでそのまま持ってるな」
「一応保護者ですしね。じゃあ次を」
「『その3 赤井さんへの愛を叫んで下さい』」
「え、何それホントに?」
「そんなに疑うような目で見るな」
「……ホントに書いてあった」
「ほら、言うんだろう?」
「大好きですよ、この世界中の誰よりも」
「……思ったよりサラッと言ったな、」
「えぇまぁ」
「もっと恥ずかしがるのを期待したんだが…」
「(コナン君になったつもりで言ったなんて言えない)」
「名前宛の質問はここで終わりだな」
「お次は秀一さんへの質問ですね。『その1 学生証を直ぐ返さなかったのは何故ですか? また会う為にわざと返さなかったとか? 呉羽さんが学校で困るとか全く考えなかったとか?』」
「結局こういう質問なのか。最初は会う為、というのもあったな」
「それって私が秀一さんを避けてた辺りですかね?」
「あぁ、お前を捕まえるまでは念のため返すつもりは無かった。捕まえたら返すつもりだったんだが、忘れてたな」
「学校で困るとかは?」
「そもそも忘れてたから全く考えてない」
「まぁでもホントに困ったら私も言いますしね。次は『その2 家の鍵を貰うまでどうやって監視してたんですか? お得意の盗聴とか、盗撮とか?』とのことです。コレ、私も気になりますね」
「知りたいか?」
「…待って、盗聴とかしてたなら私の独り言とか全部聞こえてるってことですよね?」
「盗聴器が音を拾える範囲で言ったのなら、な」
「何それ私聞きたくない」
「……言っておくが盗聴はしてないぞ」
「え」
「あまりにもだったら付けることも考えたが…その前に何とかなったからな」
「正直に白状しててよかった私!!」
「尾行はしてたが」
「お巡りさんこっちです」
「あと、盗撮もしてないぞ」
「あくまで尾行だけですか…」
「あぁ。生徒手帳のコピーは取ったがな」
「いろいろと言いたいことはありますが次の質問にしましょうか。『その3 呉羽さんへの愛を大声で←叫んで下さい。 小声はダメです』だそうです」
「………帰るか」
「どこに」
「ホテルだな」
「愛を叫んでもらってません」
「叫ぶ必要性を感じない」
「ほら、リクエスト来てますし」
「質問じゃないなら答えなくてもいいと思うんだが?」
「私も言ったじゃないですか!」
「叫んでないだろう」
「うっ……」
「名前、」
「なんですか」
「愛してる」
「は!?」
「叫ぶ、というのには強く主張するという意味もあったな」
「大声でって書いてますけどね!!」
「ガラじゃない」
「ですよねー…。このまま話してても叫んでくれそうにはないので氷月紫様、ご質問有難う御座いました」
2016.01.19