2019/10/12
真選組のお姉さまに拾われる赤葦
拾うのは伊東さんの後釜で参謀になった女子。元は土方さんの小姓をしてた。
超インテリ女子大生だったけどいろいろあって真選組結成直後ぐらいからいる。お兄様が坂本辰馬の幼なじみで幼少期は二人の後を追っかけて竹刀振り回してた。大学はいるまで道場通いは続けてたので入隊時からかなりの手練れだった。
JDやってたお嬢様のくせに口悪いわすぐ手が出るわ手に終えないじゃじゃ馬娘だったけど小姓から参謀に任命されて少し落ち着く。しっかりせな。
篠原と行った仕事先で妓楼で働く赤葦と合って拾ってかえって(というか買って帰って)なんやかんやするお話。オチはない。
「真琴…一応聞くが…そいつはなんだ?」
「拾った。」
「なにやってんだテメェは!!?仕事しに行ってなんで男買って帰ってきてんだこの馬鹿!!!」
「失礼な!私は頭いいですよ!天才って呼べ!」
「そこじゃねえんだよ言いてえのは!!!」
「じゃあなんですか!買ってきちゃ駄目でしたか!!ああはいそうですかすみませんね男連れて帰ってきちゃって!!!嫉妬しちゃったんですか副長でも私マヨネーズプレイは御免なのでお断りさせて頂きます!」
「なんっっつで俺が振られたみたいになってんだふざけんな!!マヨネーズプレイってなんだそんなんするかお前ほんと馬鹿!!!」
「京治、今日から私がお前の主人だから。まず約束ごとをしよう。」
「ひとつ、思ったことは直ぐに言うこと。私短気だからか知らんけどさ、直ぐ思ったこと口にしたりしちゃうのよ。だから京治も、何か用がある時だけじゃなくて、ああしてほしいとか、こうしてほしいとか、好きなものとか好きなこととか嫌なこととか苦手な物とか、私に色々言って、教えてほしい。」
「ふたつ、無理はしないこと。皆よりも遅く刀を握ったことが、いつかプレッシャーに感じる日が来ると思う。でも焦らないでね。お前はいい目と頭を持ってる、きっと強くなれるから、今は焦らないで、ちゃんとその日が来るまで、冷静に、自分としっかり向き合ってあげなさい。」
「みっつ、周りをちゃんと見渡すこと。これまでの人生、良いものじゃなかったのよね。魘されるぐらいに辛かったのよね。でもね京治、世界は広いのよ。私がお前を買ったけれど、私の側にずっと居なくてもいいのよ。沢山の人や物や景色に触れて、沢山経験を積んでいきなさい。」
あの人が俺にくれたもの。帰る場所。みっつの約束。暖かい布団と仲間と食べる旨い飯。守るための刀。守りたい人。
太陽の光を受けて輝く長い髪が好きだった。女性らしい華奢な体からは考えられないぐらいに早く鋭い太刀筋も、女性にしては固い手のひらで乱雑に撫でられるのも、彼らの背中を真っ直ぐ見つめる横顔も。
「好きだった。大切だった。…守り抜きたかった。」
涙を流す俺の頭を子供のように笑うあの人が、しょうがないなぁと触れてくれることは、もうないのだ。