どっ。
溢れた笑い声に視線が流れる。今まで目的も無く流れていた映像の中では、今話題の芸人とやらが持ちネタを披露し、客席を湧かせていた。
TVを眺める。なかなかにこの芸人は面白いらしい。
私の右手には新曲の楽譜。思いつくままに詩をのせてメロディーラインを口ずさむけれど、先程から進みは芳しくない。む、これもいまいち。
ふと、背後のドアが開くのに気づいた。
意識がそちらに向く。これはもう今日はいい案が浮かぶことはないなぁ。そう思って、入口に視線を向けようとすると、依都は私のすぐ後ろのソファに座ってTVに流れる映像を眺めていた。
「」