新年会
「あ!奈々美さんだ!」
「ななみんあけおめことよろ〜!」
「あけましておめでとうございます。お招きありがとう」
陸と環の声につられて入り口へと顔を向ければ、そこには大きな袋を手にしている奈々美が居た。ドッキリおもろかった。とか、うさぎは平気ですか?なんて2人に囲まれてる奈々美はもう楽しそうで、つい口元が緩む。
「百さん、隠せてないですよ」
そんなオレにため息まじりに呟いたのは大和だった。
「ななななにが?!」
「面倒なんで、いっその事ここにいるメンバーにだけでも公表しちゃったらどうです?」
「いやいや!そんな事できないよ!」
もー!大和ったらー!なんて大和の背中をバシバシ叩いていると、環の大きな声が聞こえてきた。
「すげー!これななみんが作ったの?!」
「まさか!」
「あ!俺知ってる!これ一織と三月のところのケーキだ!」
「まじか。ドッキリん時も差し入れで持って行ってたし、ななみんってみっきーといおりんのとこの常連?」
「うん。すっかりファンになっちゃって」
にこにこしている奈々美を、一織が遠くの方からチラチラ見ているのがわかって、思わず笑ってしまう。
みんなかわいいなぁ!なんて考えていたら、奈々美がこちらに小さく手を振ってくれた。それに手を張り返しながら手招きすれば、奈々美は環と陸に断りを入れてオレの元へと駆けてきた。
大和は空気を読んでどこかに行ったようだ。
「お疲れ様」
「お疲れ様です」
「ちょっと緊張してる?」
「あんまり話したこと無い人もいるから、ちょっと…」
ZOOLのみんなも合流して、人で溢れた部屋を見渡しながら奈々美が呟くと同時に、突然始まった小鳥遊社長のアナウンスと、マネージャー達によるMONSTAR GENERATiON。
バンさんの格好よさに泣いていると、横に居た奈々美もオレと同じく号泣していた。
「バンさん、格好いい!!!!!うっ、ううぅ……っ」
「ば、万理さんが歌って踊ってるぅ…夢なのかもしれない…痛い…夢じゃない…」
「も、モモ、泣かないで……奈々美ちゃんも、そんなにほっぺ抓ったら赤くなっちゃうよ…」
ユキが戸惑いながらオレ達に声をかけてくれるけど、正直それどころじゃない。
「万理さん、スタイルいい、かっこいい…」
「あぁ!バンさん!今のターン最高!」
騒いでるオレ達に、バンさんがウィンクをしてくれたと同時に、崩れ落ちそうになったオレと奈々美をユキが支てくれる。え、前見ても後ろみてもイケメンがいるし、横見たら宇宙一かわいい彼女がいるとか最高じゃん…。
そんな事を考えていたら幸せな時間はあっという間に終わってしまった。名残惜しさを感じながら拍手をしていると、再び流れ始めたイントロ。
おかりんの「みんなで踊りましょう!」の声と共に、みんなは自由に踊り始めた。
「百くん、奈々美ちゃん、おいで!」
「「ぎゃーーー!!」」
そんな中、バンさんからの呼びかけに悲鳴をあげるオレ達。奈々美は、生きててよかったよぉ…なんて呟いている。わかる。めちゃくちゃわかる。
「ななみんとももりんうける」
「百さんだけじゃなく、片瀬さんも万理さんのファンなんだね…」
「ナナミには、オタクの素質を感じます。今度ここなを普及してみましょう」
「いや、すんな!」
その後、バンさんと一緒に歌って踊って、最後には3人で写真まで撮ってもらったオレと奈々美。
そのおかげですっかり緊張も解けた奈々美が、新年会の間ずっとプライベートモードのほわほわ状態で、みんなに驚かれたのは、また別の話だ。
back
novel top/site top