祝福の果てに
僕には好きな女性がいる。
それはよく行く喫茶店の女性で名前を桐生美琴さんという。
ああ、喫茶店といっても純喫茶魔美ではないぞ、僕だってよく行く喫茶店はいくつかある。
彼女は大学生らしく週に4回しか勤務していない、僕はその貴重な四回の出勤日を狙って
いつもその喫茶店に行く。
カラン
中に入ると美琴さんが笑顔で出迎えてくれた。
狭い店内には小さなテーブルの席がふた席とカウンター席がある。
基本的にテーブル席に座るがここにきた時は別だ。
幸いあんまりお客さんの来ない店だ、カウンターに座って彼女と話をしたい
「いらっしゃいませ、あ、楠雄くん」
どうも
「いつもありがとう、今日もいつものでいいの?」
はい、お願いします
コーヒーゼリーと美琴さんの淹れてくれた珈琲が少し待ったのちに出てくる。
それを楽しみながら美琴さんとしばらく話をする
最近僕が美琴さんに借りた本の感想や反対に美琴さんに貸した
本の感想を聞いたりいつもの燃堂達といる時よりも緩やかな時間が流れる。
「そういえばね、楠雄くん!」
?
「私ね、大学卒業したら結婚するんだ」
そう…なんですか
突然のことに少しだけ思考が停止する
何を自分は浮かれていたんだ、彼女からしたら
僕はよく来る常連客
恋愛対象のはずはないじゃないか。
おめでとうございます。
「ありがとう!」
綺麗に微笑みその顔を見て僕は間抜けにも
綺麗だと感じてしまった
2017.07.12