ちょっと頑張ってみる。
何故かビッチ先生に言われて、バレンタインのお返しを前原君と二人で作ることになった。
「…オレ達、ビッチ先生からもらってないんだけど」
前原君の言葉に僕も頷く。
クラスメイトの女子からはもらったけれど、ビッチ先生からもらった記憶はない。
それに対して「バカね、アンタ達。私じゃなくて、あのタコに作るのよ」とビッチ先生は返した。
…いや、殺せんせーからももらってないんだけど。
そもそも、殺せんせーって性別的に男じゃなかったっけ?
ホワイトデーに、しかも男が男にプレゼントって…。
「あのタコも生徒の手作りと言われたら食べないわけにはいかないでしょ?」
「私が作っても絶対怪しまれるし…」と言葉を続けたビッチ先生に納得した。
なるほど、手作りお菓子で暗殺か…。
…男二人の暗殺らしくないけれど、殺せんせーには効果的な方法だ。
(殺せんせー、甘い物大好きだから)
前原君と顔を見合わせて頷いていると、ビッチ先生が1枚の紙を差し出した。
その紙には【クッキーのレシピ】と書かれていた。
「「?」」
「これを参考に作って頂戴」
「…え!」
「ビッチ先生、手伝ってくれるんじゃないのかよ…!」
「私はアンタ達と違って暇じゃないの」
「それにレシピがあれば、これくらい余裕でしょ?」とビッチ先生は言い残して、教室から出ていってしまった。
(…僕、お菓子作りなんてしたことないんだけど)
上手く作れるだろうか…と少し不安に思いつつ、僕達も教室を後にした。
とりあえず、レシピに書かれたクッキーの材料…と殺せんせーの暗殺に必要そうな材料を集めよう。
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