噛み癖
※R-18(閲覧は自己責任でお願いします)
デミウルゴスとfirst nameが晴れてくっついたことを知り、気を利かせたメイド達によって2人の執務室は同じ部屋となった。
とはいえ、2人とも真面目なので執務中は無駄にいちゃつくこともないが、時折集中が途切れた時は相手の顔を眺めたりと、最上位悪魔とは思えない何とも微笑ましいことをしていた。
デミウルゴスの今日の執務は牧場経営の微調整であり、予定よりも早くに片付きそうだ。このままfirst nameも仕事を終えれば、久しぶりにバーに行くのもいいなと思っていたのだが、どうにもfirst nameの進捗は芳しく内容だ。
「もうすぐ終業時刻だけれど、あまり思わしくないようだね」
「ええ、先に休んでいていいわよ」
「私でもできるなら手伝わせてくださいよ。どうせなら2人で休みたいです」
背中に回り、資料を覗き込む。止められないということは、自分が見ても問題がないのだろうと判断したデミウルゴスは無いように目を通す。
どうやら自身の治めるヘルセレムの政策についてらしい。待遇の良い国と言うことで、外部からの転入者希望者が増えて土地が足りないとか。
「前から思っていたんだけど、考えるときに唇を噛むのはやめた方がいいよ?」
「えっ、あ、ほんとうね」
癖だから気づかなかったわ、と笑うfirst nameにデミウルゴスはやれやれと心の家でため息をはいた。
同じ執務室になってから気づいたことだが、何か思考を巡らせている時にfirst nameはよく唇を噛んでいる。ばれない様にヒーリング効果のあるリップクリームを置いたりしては、目ざとく見つけた彼女の執事に生暖かい目で見られたものだ。
「ほら、また噛んでる」
親指をfirst nameの唇に当て、デミウルゴスは注意した。びっくりしたのか紅の瞳はデミウルゴスを見つめ返す。
目線で離してと訴えているが、無視してさらに唇から口内へと指を入れた。
「この問題ですが、試験的に転入者に高い税制をしいるのはどうかな?少なくとも一定数はこれで転入希望者がへるはずだよ」
「んー」
「ダメです。この書類で最後でしょう?また噛んだら血が出てしまいます」
抗議の目線を無視すれば、諦めたように文字を記し始める。
一応賛同してくれたようで、デミウルゴスが提案した内容が書面を埋めていく。
「お疲れ様です」
「うー!」
終わったにもかかわらず指を抜かなければ、再度講義の声が上がった。
上手く呑み込めないのか、指の隙間から唾液がつたい、それがデミウルゴスの加虐心をくすぐった。
「噛み癖があるなら、私の指を噛んでいいんだよ」
前触れなく耳元で囁けば、反射的に口に力が入り、デミウルゴスの指が圧迫される。
そのまま息を吹きかけるように耳にキスをし、わざと音を立ててカリカリ甘噛みする。first nameの鼻に抜けるような甘い声が、デミウルゴスの下半身を刺激した。
「…ふっ、…ン…ぁ」
「ちゅっ、…カプっ、…はっ」
耳に舌を這わせると、first nameの身体はビクビクはねた。
たまらず服の隙間から空いた手を侵入させ、デミウルゴスはfirst nameの肌に触れた。既に涙目だったfirst nameの瞳がデミウルゴスを写す。
愛しい悪魔が息を上げ、涙目で、こちらを懇願している。ゾクゾクと欲望が背中を逆立てた。
「ああ、かわいい…んっ、はぁ…」
「や、ぁ…っ、んん」
唇から指を引き抜き、伝った唾液を舌でなめとると、デミウルゴスはそのまま口づけをした。
舌をからませ、悪魔特有のとがった犬歯を執拗になぞる。近すぎて焦点の合わない視界の前に、紅の瞳が閉じられている。
first nameの荒い呼吸と自身を求めるように動く舌に興奮し、デミウルゴスは努めて丁寧に、しかし早急にfirst nameの服のボタンを解いた。
「ここ…っ、恥ずかしい」
「すみません…ちゅっ、」
うわべだけの謝罪をし、開かれた服から覗く下着に手をかけた。
赤く色づいた乳房の中心に、長い舌をじらすように押し付ける。反対側は円を描くように手のひらでもてあそび、期待に涙を浮かべたのを見計らってグリグリと親指で押しつぶした。
「アっ、ああ…っ、はっ、吸っちゃ…っ」
「気持ちいい…ですかっ?、ちゅっ…固く、なってるよ」
意地悪そうにデミウルゴスは笑うと、さっきよりも固く充血したそこを犬歯で弄る。
息を荒くするfirst nameに機嫌を良くすると共に、デミウルゴスは既に窮屈になってきている下半身を自覚した。
執務室の椅子で乱されるfirst name。自分の手で涙ぐませていると思うと、悪魔として、男として、興奮を抑えられない。
「ここで…、最後までっ、ちゅぱっ、いいかい?」
今まで散々弄っていた胸から顔をあげ、首筋に舌を這わせる。
動脈の上を舌でなぞり、跡が残らない程度に噛んでは吸い付く。
小さくfirst nameが頷くのを感じ、甘噛みを続けながらデミウルゴスはベルトを外した。先ほど以上の興奮に息が荒くなる。カチャカチャなるベルトの音に興奮したのか、first nameの尻尾がデミウルゴスの尻尾に絡みついてきた。
もう止まらなくなり、机に手を付かせデミウルゴスは後ろから覆いかぶさった。
「はっ、はっ、そんなに…興奮させないで、くれないか」
「んんっ…だって、」
「綺麗な、肌だね…っ、噛みつきたくなる…っ」
既に立ち上がったデミウルゴスの欲望を、蜜の溢れるこそに押し付け、ゆるゆると腰を振る。
あふれ出た蜜が肉棒に絡みつき、卑猥な音を立てる。昨日も、一昨日も、その前も、殆ど毎晩交わっているそこは、慣らさなくとも早く早くとデミウルゴスを飲み込むことを待っている。
背中に何度もキスを落とし、うなじ、首筋、肩口に甘噛みする。噛み癖が着いたのはどうやら自分のほうだ、とぼんやりする頭の中でデミウルゴスは考えた。
「はぁ…、もう、いれるね?」
「…んっ、ぁっ、あ、あんっ」
「くっ…ぁ……かぷっ、ちゅ」
ズブ、ズブ…っ、とデミウルゴスの逸物が埋められていく。
後ろからの挿入に、いつも以上に深い所に入る。興奮に任せてデミウルゴスは首筋に噛みついた。
甘い痛みが快感に変換され、first nameの膣内はさらにキュウキュウとデミウルゴスを締め付ける。
執務机の上に投げ出されたfirst nameの手を上から包み込み、こみ上げる感情のまま、デミウルゴスは腰を振った。
「あんっ、…あっ、ん、はやっ、いっ」
「……っう、ここ…、好きで、しょう?…、ぁっ」
「んぅ…ダメ、ン…っ、アア」
知り尽くした弱い部分を執拗に亀頭で責め立てる。もちろんデミウルゴス自身にも快感は跳ね返り、さっきよりもさらに固くなった肉棒が、膣内の締め付けと自らの刺激に責め立てられる。
快感を逃がすように何度もうなじや、首筋に歯形をつけ、その跡を舌先でなぞる。
愛しい人に自らの跡を残しているという支配欲が、さらにデミウルゴスを興奮させた。
「奥っ…ぁ、突かれながら、…はあ、噛まれるのっ、凄く、くっ…締め付けるね」
「やんっ、ダメ…なのっ…アアっ、あ、あっ、」
「噛まれるの…、好きかい?、ハマっちゃい、そう…んっ…だよっ」
奥へ奥へと侵入し、指では届かないだろう場所のザラザラした壁を責め立てる。
2人分の体重を乗せた机が、デミウルゴスが突き上げるたびに僅かに軋む。
デミウルゴスの抑えきれない荒い呼吸が耳から脳内まで犯し、first nameの身体は不規則にデミウルゴスを締め付ける。
「くっ、ぁ…っ、…ぁぁ」
中でデミウルゴスの逸物が震え始める。もうすぐ射精を迎えるのを感じ、first nameは尻尾をデミウルゴスの足に巻き付けた。
それを合図に、ピストン運動がさらに激しくなる。
蛇のようにデミウルゴスの尾がfirst nameの片足を捉え、快感から反射的に動くことさえ阻止される。
「はっ、はっ、こんなに、…っ私を、…ああ、出るっ」
「あんっ、あっ…アアっ、デミウルゴスっ…ぁっ、あっ」
「く…、ぅ…、好きっです…っああ、はっ」
ガブリ、と肩口にデミウルゴスは噛みついた。
それをきっかけに、最奥を突かれたfirst nameの体内は激しく収縮を繰り返す。
ドクドクと生暖かい精液が奥へ奥へと流し込まれる。雄の快楽を発散させるように、デミウルゴスの噛みついた牙は、射精にあわせて噛みしめられた。
「…っ、あ…んっ……はっ」
「はーっ、はーっ、はーっ」
最後の一滴まで出し切ると、ようやくデミウルゴスは牙を外し、中から逸物を引き抜いた。
ドロリとあふれ出る感覚に声を漏らすと、デミウルゴスは自身が噛みついた後に口づけを落とした。
「すみません…すこし、歯止めが利かなかったようで…」
「んんっ…噛み癖、移っちゃった?」
「…ええ、そのようですね」
手早く最低限の服を着ると、デミウルゴスは力の入らないfirst nameを抱きかかえた。
2人の尾はじゃれあうように絡み合っては離れたりしている。
「お風呂に入ったらちゃんと手当をしましょう…、謝罪の意を込めて私に任せてくれると嬉しいです」
「そのころには、もう治っちゃってるかもね」
「だったらもう一度つけますか?」
「……それは、デミウルゴス次第じゃないかな?」
触れるだけのキスをしながら歩みを進める。器用にバスルームの扉を開けると、2人は中へ消えていった。
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