媚薬アイテム

※R-18(閲覧は自己責任でお願いします)

「放すでありんす〜〜!それは私がペロロンチーノ様から賜った物!!」
「まだこんなに在庫があったなんて!こんな危険なもの私が責任をもって…!」
「「あっ」」
「え?」
「危ないっ!first name様!」

何時ものようにシャルティアがアインズの好意を受けようと悪だくみし、アルベドがそれを阻止、あわよくば乗っ取ろうと喧嘩していた時だった。
今日はバレンタインで配られた低レアドロップアイテム<いい雰囲気の煙が出だけのアイテム>を媚薬と勘違いして2人は取り合っていた。
力任せに引っ張ったことで飛んできたアイテムが、運悪く通りかかったfirst name、デミウルゴスの方へと飛んできたのだ。

「だ、大丈夫、デミウルゴス?」
「ああ!ダメでありんすfirst name様!今そこにいては…!」
「えっ?」
「デミウルゴス!目を閉じて誰も見てはいけません!守護者統括の命令です!」
「はわわ、どうすれば…っ」

オロオロする2人と床に散らばったアイテムの残骸を見比べ、first nameは「あっ、媚薬か何かと勘違いしてるんだな」と瞬時に理解した。
ナザリックに迎え入れられて早数ヶ月、何となく守護者の行動パターンは把握してきた。

「これはただ煙が出るだけのアイテムよ。だから皆安心して」
「ええ!これは媚薬じゃ…!」
「勘違いじゃないの?」
「一番に見たものを愛するアイテムじゃなかったの…、残念だわ…。デミウルゴス、そういうことだから目を開けていいわよ」
「………っ」
「デミウルゴス?」
「、っぁ」

壁にもたれかかったまま反応をしないデミウルゴスの方を優しくfirst nameが叩いた。
それだけにもかかわらず、ビクリと身体を反応させ口から出た熱を含んだ声に、first nameは驚き、デミウルゴスは口元を手で押さえた。

「…first name、さま、先ほどの話のっ、続きですが…、少々暇を、っ、頂いても…ぅ、よろしいでしょうか…?」
「もちろんよ、状態異常かしらっ?後から解除アイテムを持っていくから、部屋で休んでいて?」
「そ、そのようなお手間は…っ」
「いいから、はやく!」

first nameは指輪を使うとデミウルゴスを強制的に部屋へと転移させた。
自分のアイテムボックスの中には状態異常の解除アイテムも持っている。バレンタインの低レアアイテムにそう言った効果は聞いたことがないので不安だが、使ってみよう。

「アルベド、シャルティア。一度私がデミウルゴスを見てくるわ。それでも状態異常が解除されなければ宝物殿に行くとアインズ君に伝えておいて」
「かしこまりましたっ、申し訳ございません!」
「first name様のお手を煩わせるなんて…申し訳ございませんでありんすっ!!」
「謝罪は後でデミウルゴスにね。頼んだわよ」

__________

自室にとんだデミウルゴスは、荒くなる呼吸を抑えやっとの思いでベットへと横になった。
熱い、喉が渇く、鼓動が早い。そして何より、血が下半身の一点に集まるのを感じる。わずかな衣擦れにも過敏に反応し、既に緩く勃ち上がっている。

「はっ、…このような、姿をっ…見せるわけには…っ」

必死に萎えることを考えようとするが、意識すればするほど、脳内では勝手にfirst nameの痴態を想像してしまう。
早く何とかしなくては、直にfirst nameが部屋に来てしまう。

「いっ、一度…出せばっ」

少し勃ち上がったことで余計に刺激を得やすくなり、服の上からでも主張するようにテントを張っていた。
first nameがこのようにならず良かったと思う反面、これからこの情けない姿を見られるのだという羞恥に胸の内はぐちゃぐちゃになっていた。

「デミウルゴス!」
「first name様…っ!ああ、どうかっ…見ないでっ…!」

無情にもfirst nameがやってきてしまった。
透明化スキルを所持していないことをデミウルゴスは心底後悔した。そしてアルベドとシャルティアを呪った。
こんな無様な姿をfirst nameの前に曝し、自分は失望されただろう。
至高の存在が慈悲深くも心配して下僕の元を訪れたのに、そのものが下半身を勃起させ欲情に囚われているのだ。不敬で汚らわしいと思われているに違いない。
絶望と羞恥で目に涙がたまるのをデミウルゴスは耐えた。
が、first nameからの言葉はデミウルゴスにとって意外なものだった。

「…性欲、の効果があるアイテム…かしら。聞いたことがないわね…」
「first name、さま?」
「苦しい?他に異常はない…?」

拒絶されなかった驚きに目を見開いたデミウルゴスであったが、この興奮状態の中、目の前に愛する女性がいることに耐え切れず視線を逸らした。
心配そうにのぞき込んでくる顔を見ると、今すぐ唇を奪い組み敷きたくなる衝動に襲われる。
そのようなことをしては、それこそ軽蔑される。それだけは避けねば。

「だい、じょうぶです…っ、first name、さまは…お戻りにっ、ぅぁっ!」
「少し肌に触れただけで、こんなに反応するのよ?一人にするなんてできないわ」

first nameがデミウルゴスの手首をゆっくりとさすった。
ビリビリとした感覚がデミウルゴスの脳内を犯す。息が上がり、声が震える。

「もし…デミウルゴスが嫌でなければ、…効果が切れるまで私が何とかしてあげるわ」
「いけません!…くっ…はぁ…そのような不敬なっ」
「貴方が身代わりになってくれなければ、私がそうなっていたのよ。お願い…嫌なら他のメイドを呼ぶから…」

一瞬泣きそうな顔をしたように見えたのは、デミウルゴスの錯覚かもしれない
それでも、もはや限界に近い悪魔は、震えそうになる声を叱責しながら小さく「お願いします」と言った。

__________

「あっ…ぁ…はぁ、はぁ…んぁ!…っ!」
「我慢しないで、出していいのよ」
「くぁ!…そこっ、ん…んんっ…出してっ、しまい、ますっ」

既に3回の射精を終えているにもかかわらず、デミウルゴスの逸物は固く反り立ち、first nameの右手の中でビクビクと震えていた。
上下する動きに合わせ腰が反応し、はぁ、はぁ、という興奮を抑えきれない荒い呼吸が繰り返される。
一度目を射精では、手や服を汚したことに自害せんばかりに狼狽えていた。
二度目の射精では、もう大丈夫だと、興奮が冷めやっていないのが明白にもかかわらずそう告げた。
三度目の射精では、謝罪をしながらfirst nameを抱きしめ絶頂を迎えた。

「ふっ、…くっ…あぁ、先をっ、そんなに…ぁ、ぁ、」
「デミウルゴス、」
「ぁっ、イきますっ…はっ、ァ、ァ、ん、イクっ…アアッ!」

ビクっ、ビクっ、と勢いよく逸物が揺れ、四度目とは思えない白濁の液体がまき散らされた。
射精に合わせて中に残らないように指で輪を作って扱く。すると一層大きく腰が揺れ、上ずった声が悪魔の口から洩れる。
そうして残りの精子も外へと促すが、勃起が収まる気配は未だない。

「まだ、出しても…その、平気?」
「はぁ、はぁ、これ以上、ご迷惑を…っかけるわけには」
「ここまで来たのだから、最後まで責任を取らせて?」

陰嚢をゆっくりと指で円を描くようになぞる。
縋るようにfirst nameの腕にかけられていたデミウルゴスの手に力が入る。耐えるように力を入れられた腹筋の溝を空いた方の手で触れる。
2カ所から焦らされ、勃起したままのペニスが、血管を浮き出しながらビクビクと反応する。

「はぁ、はぁ、first name、さまぁ…もっと…、ごじひをっ」
「んー、んっ」
「あっ、耳っ、ぁ、あ、あ」

再度右手でデミウルゴスの熱い逸物を握りこみ、左手は厚い胸板と乳首を弄ぶ。
悪魔特有の尖った耳に舌を這わせ、わざと音を立てながら何度もキスを落とす。
息も絶え絶えに快楽に溺れた声を漏らし、デミウルゴスの口からは飲み込みきれなかった唾液が伝っている。緩急をつけ扱き先をさすると、耐え切れないとばかりの上ずった声が上がる。

「はぁーっ、ぁ、んっ、くぁっ…またっ、ぁ」
「…ん、ちゅ……ちゅ…んん」

そして漸くfirst nameはデミウルゴスが本当に快楽に溺れてくれているのだと確信を得た。
強引に自分が相手をすると押し切ったが、デミウルゴスは本当にそれで良かったのだろうか、メイドや人間を使えばもっと好きに発散できるところを我慢させたのではないか、と不安はあった。
しかし、自分以外の者に欲情し求めるところを想像すると、居ても立ってもいられず、経験もない癖にこんな暴挙に出たのだった。
幸い悪魔という属性のせいか、始めてしまえば不自由することなく続けられたから良かったのだが。

「はっ、ク…っ、あっ、first nameっ、さまぁ…っ、ぁ、ぁ、イクっ、イっ」
「んっ、出して…」

伝った唾液を舐めとり、デミウルゴスとおでこを合せる。
頬を紅潮させ、耐えるように眉を寄せる悪魔の何と愛おしいことか。
どうしようもなく、自分はこの悪魔を愛してしまったのだ。親友の創造したこの最上位悪魔を。
閉じていた瞳が薄く開かれ、熱に浮かされた視線が自身のものと絡み合った。

「…、イって」

後ろめたさのせいで一度も合わせていなかった唇を重ねた。
この背徳的な行為とは似つかない、ただ合わせるだけの口付け。
デミウルゴスから伝わる動揺を抑え込むように、手のピストン運動を早め両手で先端と竿を同時に刺激した。

「んっ、ふっ、んん!、ぁっ、くぁ、ああっ、あっ!」
「ちゅっ、んん」

ひときわ大きく身体を震わせると、デミウルゴスは精を吐き出した。
息が整わない最中も、唇を離そうとせず隙間からは漏れ出した吐息が溢れる。
幾度とにもなく分けて吐き出された精子は2人の身体と寝具を汚す。ようやく全て出し終え、名残惜しそうに唇を離してようやく、一度も萎えることなく立ち上がっていたデミウルゴスの逸物が落ち着いていた。

「はぁ…はぁ…はぁ…、first nameさま…何と申し開きっ」
「いいから」

正気に戻った途端、土下座しそうな勢いのデミウルゴスの口に指を添え静止した。
先ほどまでの行為のせいか、それだけでもデミウルゴスはまた赤面する。

「私の失態が貴方を苦しめたのよ。今この部屋であったことは一切不問、忘れてくれて構わないわ」
「わ、忘れるなどっ!」

まだ何か言いたそうなデミウルゴスであったが、first nameの言葉をたっぷり数十秒咀嚼し「かしこまりました」と呟いた。

__________

first nameが立ち去った部屋で、デミウルゴスはまだ現実が受け止められずに呆然としていた。
どれだけ懸想すれども一生触れることのかなわないと思っていた者から施された身に余る慈悲。あの至高の手が自身の浅ましい欲望を握り、肉体の快楽を引きずり出してくれたなど。
魔法で綺麗にされた寝具や自身の身体にはその名残はもはやない。だが、何度も吐精したことによる気怠い疲労感が、先ほどの出来事が自身の妄想や幻覚でないことを証明している。

「忘れる、など…できるはずがありません…っ」

first nameにとっては単なる気まぐれからの慈悲であろうとも、デミウルゴスにとっては今すぐ死んでも良いと思えるほどの至極の出来事であった。
何度絶頂に至ろうと状態異常が解除される兆しはなかったが、first nameと口づけをした途端、沈静化が始まるのをデミウルゴスは感じた。おそらくそれが解除トリガーとなるトラップだったようだ。

「ああ…っ、お慕いしております、first name様」

忘れろというのであればそのように振る舞おう。忘れることはできない、しかし、自分であればそのように振る舞うことはできるはずだ。
デミウルゴスは胸の内でもう一度first nameに愛を誓うと、そっと目を閉じた。

__________

「デミウルゴスの状態異常、大丈夫でしたか?」
「は、え?だ、だだ、大丈夫でしたよ!もう何ともないと思います!」
「パンドラに調べさせたんですが、バレンタインアイテムの中に別のアイテムが混ざってたみたいで。混ざって変な化学反応が起こっちゃったようですね」
「へ、へ〜、そうなんですね、アイテムを使うときは気をつけましょうか」

自室で恥ずかしさやら居たたまれなさやらで、ベットに埋もれているとアインズからメッセージが届いた。
デミウルゴスの単語が出た瞬間、心臓が凍りそうになったfirst nameだが、どうやらまだ何が起こったかアインズは知らないようだ。
気を抜くとデミウルゴスの息遣いやら、表情やらが思い出されて叫びだしたくなる。

「ちなみに状態異常はやっぱりアイテムで治したんですか?」
「……へ?あ、いや…その、ちょっと、寝ててもらったら、治り…ました」
「風邪みたいなもんですかね?なんにせよありがとうございました。後でデミウルゴスにも聞いておきます」

止めて、待ってと言う間もなく、メッセージは切られてしまった。
何てことだ。願わくばデミウルゴスがあれやこれやを赤裸々に報告しないことを期待するしかなくなってしまった。

__________

「デミウルゴス。あの、さっきはごめんなさい…あの後、平気だったかしら?」
「アルベド!全く散々な…いえ、あ、first name様の、か、寛大なるご処置のお陰でもう大丈夫ですよ」
「それは良かった!」
「ところで、アインズ様が心配していらしたのだけれど、一体どんな状態異常だったのかしら?解除方法もしれればいいんだけど…」
「内容…ですか…?」

果たして、デミウルゴスはいかに言葉を濁していると悟られず、あの出来事について報告するか早急に思案を始めるのであった。

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