恋ぞつもりて 淵となりぬる
※R-18(閲覧は自己責任でお願いします)
妻と共に鬼となり数日の時が流れた。
太陽の出ている昼間にはそとに出られなくはなってしまったが、依然と比べ物にならぬほど健康となったことで妻と過ごせる時間も増え、満足感を感じている。
ただ人間というのは欲深い生き物で、一つ手に入れればさらに次が欲しくなるもの。
夜に共に出かけ、外の景色を見て、時折人間を食う、それだけでは満足できなくなってきたのだ。
「無惨様?」
「何でもないよ」
私は妻と共寝がしたい、と思っている。
妻に出会う前は女を抱きたいを思ったことなどなかったし、脆弱な肉体だったころはただ延命することで手いっぱいだった。だが今は違う。やろうと思えばいつでも、そう、今すぐにでも求められるはず…はずなのだ。
「…やはり上の空ですよ」
「あ、ああ、すまない」
いけない、君を抱きたくてどう誘えばいいか考えていた、など格好がつかない。
「無惨様は甘味はお嫌いでしたか?すみません、私のわがままに付き合わせてしまって」
「今日は名前の好きなことをする番だ、それに付き合うことは私も楽しいんだよ」
「そうなのですか?」
「ああ、他のどんな人間にも興味はないが、名前のことだけは大切に思っているからね」
「…む、無惨様は、そういうことを臆面もなくおっしゃるので困ります///」
直ぐに照れてしまう君もとても好ましい。
「では、次は無惨様のやりたいことを、私も共にしたいと思います」
いくら聡明な妻とはいえ、流石にこれは偶然だと思いたい。
ニコニコと甘味を食べながらそういった妻をチラリと見やり、自然と寝室の方を見てしまった。
__________
「今日は一晩中、君を愛したい」
そう告げた後、真っ赤になりながら湯あみに行った名前を、私は満足げに見送った。
私も初めてに相応しく身なりを整えねばならない。
あれから部下として働かせる鬼を何体が生み出したが、それらに湯あみの用意をするよう命じた。一通り身体を清めて寝室に向かうと、一組の布団が引かれている。あとは妻が来るのを待つばかりだ。
「あの、お待たせいたしました…//」
「そう緊張せずとも、こちらにおいで」
「…はいっ」
布団の上で私に向かい合うように正座をする姿が、なんとも愛らしい。
緊張を解くように頬を撫ででやると、うるんだ瞳が私を見つめた。いけない、いけない、まだ何もしていないというのに。
滑らかな頬を堪能し、耳を擽ってやると、ビクリと肩をすくめ息を詰める。それが嗜虐心を掻き立て、何度も耳をなぶる。
「…っ、…ゃ……ん」
「どうした、息があがっているぞ」
「むざ…さま、…わたし、…くるし…」
「それはいけない。さあ、もっと近くにおいで」
おずおずと近づいてきた名前の額を突き合わせ、焦点の合わないほど近くで見つめる。
小さく、「目を閉じて」と囁けば、従順に言葉に従う。
じらすようにゆっくりと唇を合わせ、柔らかさを堪能した。合わせては離し、また合わせる。何度目かで名前は唇を開き、「もっと」と強請ってきた。
望み通りに今度は舌を入れてやる。遠慮がちに絡めてきた舌を掬い取り、唾液を交換する。水音がさらに私を興奮させる。
口内を探りながら夜着に手をかけると名前の肩が震えた。安心させるように頭をなでながらさらにはだけさせていく。すでに火照って薄く色づいた肌を掌で堪能する。柔らかな乳房を持ち上げるように掌に包み込めば、甘い鳴き声が妻の口から洩れた。
「…、んっ…ぁ//」
「もうこんなに先が立っているぞ…口づけだけで興奮したか?」
「無惨…さまが、…こうしたのです//」
「私のせいか、ならばたっぷり労ってやらねばな」
尖った乳首の先端を指先で優しく擦ると、名前の声がさらに甘くなった。
爪の先でじらす様に乳輪をクルクルと触り、息が整わないのを見計らって先端をグリグリと押しつぶす。反対側は舌で弄り、頃合いを見て吸い付けば、呂律の回らない声で「むざんさま」と私に縋り付いてきた。
妻の痴態に私自身も興奮しており、着物の下では既に痛いほどに魔羅は立ち上がっていた。
今宵はようやく夫婦として名前の全てを手に入れられる。私の白濁をあの薄い腹に注ぎ込み、外からも内からも私のものにしてしまえる。
「やぁ…っ、…ざ、さま//…だめぇ…それ」
「もっと乱れなさい…」
「あんっ!…すき…っ、むざ…さまぁ…おしたい…して、おります///」
名前が妖艶にほほ笑んだと思うと、着物の下でいきり立っている其れを握りこんだ。
突然のことに思わず声が漏れる。すると名前はうっとりとして私に迫った。
「無惨さまぁ…あなたのこれを、私で気持ちよくなってくださいまし///」
「…ぅ……っ、く…」
ゆるゆると扱かれ自然と腰が動きそうになる。
気持ちよくしてほしいではなく、私に気持ちよくなってほしいだと。
どこまで私を夢中にさせるつもりなのだ。
吐精しまいと腹に力を入れて耐える。浮き出た血管をなぞるように指を這わせる動きに、思わず熱のこもった溜息が出た。
「…はっ……やめなさいっ…今宵は長く君を感じたいんだ」
「…無惨様///」
「あまり煽ってはいけないよ」
私の逸物を握っていた手を剥がし、恋人つなぎで褥に縫い付ける。
熱を鎮めるように額に、頬に、耳に、首に口づけを送り、身体の曲線をなぞりながらゆっくりと下へ降りていく。
意図に気づいた名前が慌てるが、力の差で抵抗する足は軽々と抑えられた。
「そんなっ…おやめください…!」
「君は何も考えずに乱れなさい」
「やっ…だめっ、あ、あっ、んん///」
既にしとどに濡れるそこに口をつけた。鬼になったことで長くなった舌をゆっくりを差し込み、左右で震える陰核を親指と人差し指で優しく擦る。
意味をなさない言葉を発しながら、名前は私から与えられる快楽を受け止めている。舌を抜き差ししながら良い部分を探り、ザラザラとした体内を堪能する。
もうすぐこの中に私の魔羅が入り、搾り取られるのだと思うと、さらに硬さが増した気がした。
「あん///、や、ひゃっ//…ああっ、そこ…だめっ!//あっ」
「じゅる…ちゅく……、ちゅぱ…」
「だめっ、イっち……//、ああっ…もうっ!」
「……ん、ここが良いのか」
「ああ!そこっ、ばっかり!…ああっ、あ//、あぁっ//」
舌で見つけた名前の弱い部分を今度は指で刺激する。
キュウキュウと指を離すまいと収縮する体内が心地よい。名前の身体全身で私を求めている。
口についた愛液を舌で舐めとると、それを見ていた名前の体内がまた締まった。
「ふっ、なんだ。私の顔を見て興奮したのか、また中がしまったぞ」
「意地悪///…あっ、あぁ、あっ」
「その意地悪を愛しているのだろう?」
中指と人差し指で体内の良い部分をトントンと刺激する。
開いた手で乳首をグリグリと刺激し、耳元で「イけ、イけ」と囁くと、名前は涙を流し私に縋り付きながら絶頂を迎えた。
深くイったのか、そのあともビクリ、ビクリと体を震わせ、焦点の合わない目で天井を見ながら息を整えている。
勿論これで終わらせるつもりもないので、まだ快楽にビクつく名前の膣内で指をかき混ぜ、欲のともらせてから指を引き抜いた。
「…んっ、ああ//…ぁ…はぁ…はぁ…、ん///」
「さあ次は私の魔羅をよくしておくれ」
「あっ…むざ…さま///」
名前の腰に手を添え、限界まで張り詰めた私の逸物をゆるゆるをこすりつける。
私の先走りと名前の愛液で滑りの良くなった逸物を名前の穴に当てがった。吸い付くように口を開るそこに一思いにぶち込んでしまいたい。
だが初めては痛みが伴うと聞く、心も体も夢中にさせたいのに、初めての記憶に痛みなど伴わせたくない。
「いれるぞ」
「…はい///」
ゆっくりゆっくり中へと侵入していく。
痛みはないのか、名前は気持ちよさそうに目を閉じて喉をならす。
さて、三分の一ほど入ったところで、先ほど妻を散々弄っていた弱い部分を亀頭がかすめた。途端にギュウギュウと締まる膣内に、今度は私が息を詰める番となった。
「……ぁっ…っ、」
「やん//…ああっ、あっ」
「…………っ」
ザラザラとした膣壁が容赦なく私の魔羅を扱いた。早く精子を出せと促してくる。
汗が額から顎へと流れ落ちた。興奮で上がった息と心臓の音が耳にこだまする。
快楽に閉じていた目を開き、名前がこちらを見つめてきた。務めて優しくどうしたのかと聞くと、おずおずと両手を私に差し出してくる。曰く「抱きしめながら抱いてほしいと」。
これ以上硬くならないと思っていた魔羅がさらに硬くなった。
私は名前を腕の中に閉じ込め、残りの逸物も一思いに中へと押し込んだ。
「――ああっ、あ、あっ!!」
「はぁっ、はぁっ、いけない、こだ…っ、」
「やぁっ!、ああっ//、いま…っだめっ//!」
「くくっ…ぁ…いまだから…っ、いいんじゃないか…っぁ、く」
絡みつく体内を無視し、本能のままに何度も奥をつき続けた。
快楽に脳が溶けてしまいそうだ、今すぐ出したい、もっと楽しんでいたい、息を乱し名前と自分を追い詰めていく。
名前の思考を読み取れば、頭の中はぐちゃぐちゃで、それでも一面私のことで埋め尽くされていた。
「…っ、本当に…!…名前は、愛しいやつだ…っ」
「むざ、さま!//…むざんさまぁ!//」
「ああ、っ…くれてやる…全部のみこめ…っ…ぐ…っ」
「やっ//、あっ…//ああっ、あぁっ//…ん!//、あっ…あああっ!////」
ガツガツと何度も奥を突き、収縮のタイミングに合わせて良い場所を擦り上げると、名前は喉を鳴らしながら2度目の絶頂を迎えた。
私の精液を一滴も逃さんと言わんばかりに膣内が収縮する。
あまりの気持ちよさに声が漏れ、自身も吐精するために弱い部分をザラザラとした壁にこすりつけた。
「…はぁ…はぁ…っ、ぐっ…んっ…、ああっ!」
ビクンと痙攣し、我慢が決壊したように甘い痺れと共に精液が飛沫する。
本能からか、奥へとこすりつけるように自然と腰が動いた。
たっぷり時間をかけ、それを塗りつけると、満足感と心地よさに身体が満たされた。
無性に口づけがしたくなり心のままにそれを贈る。名前も満更でもなく嬉しそうにそれを受け入れた。
「……ん、無惨様…私、とても幸せです」
「私もだよ」
まさか自分がこれほど誰かに溺れるとは思わなかった。
何があっても名前を手放すことはできない、すでにそういう存在になってしまっているようだ。
腕の中で眠りに落ちつつある妻を見つめ、白み始めた空に背を向け私も眠りについた。
つくばねの 峰よりおつる 男女川恋ぞつもりて 淵となりぬる
(せせらぎのように始まった恋も、今では淵のように深くなってしまった)
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