背が伸びた、のだと思う。

お互い長期任務で暫く顔を見ない時間が経っていたが、偶然休みの日が久々に重なりならどうせと言うことで新しくできたらしい甘味処へと向かっている時だった。本当にふと、何の前触れもなく隣にいるなまえに視線を向けてそう思ったのだ。年上とはいえ徐々に変わらなくなってきていた背丈は少し見下ろすくらいになっていて、それに気付いてしまってから何故か急にざわざわした。そうか、俺は彼女より背が高いのか。

「……あ、あの…イタチ…?」
「…………あ」

少し照れつつ困ったように名前を呼ぶ#name#にはっとした。ほとんど無自覚だったらしい俺は、いつの間やら彼女の頭を撫でていた。しまったと思うも任務明け暮れているであろうなまえの髪がさらさらと俺の手のひらをくすぐって離さない。

「悪い、つい」
「ついじゃない……と言うか、ね?」

人の往来がまだ多い時間だ。なまえの言わんとする事には薄々勘付いたが、ほんのりと色付いていた頬が徐々に赤みを増すのを目にしてしまっては今すぐここで腕に抱き竦めたい衝動を抑えるので手一杯なのだ。目の前の人がかわいい、愛おしいと心臓が鼓動を刻む。

「なまえ」
「……なに…?」
「団子、持って帰ろう。…うちへ来ないか?」

たまにはいいだろう?ある種のご褒美だとりんごのように赤くなってしまったなまえに俺の頬は自然と緩んだ。

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