1.世界(2/3)


【侵入者です!!】

空を飛ぶ大きな飛行船の中急にRDの声が響いた。クイーンとジョーカーの体に緊張が走る。

【ゲストルームの床にいきなり重量がかかりました。】
「いきなり?」
「物でも倒れたんじゃないかな?」
【あの部屋にあるものにプラスで小柄な人一人分くらいの重量がかかっています。】
「でもいきなり人が現れるものなのか?」
「...とにかく確認にいってみようか。」

クイーンとジョーカーはゲストルームに向かうことにした。


ーーーーーーーーーー



はっと急に目が覚めた。
さっきまでの緊張感はなんだったんだろうと思うほど私の心は落ち着いていた。だが周りを見渡して私はまた不安に刈られた。

ここはどこ?
ホテルの一室のような部屋のベットに私はいた。

ベットにいたと言うことはさっきのは夢?変な夢を見たな…。でもホテルに泊まった記憶もない。

コンコンッ

ドアをノックする音が響いた。
「あ、はい!」

つい反射で返事をしてしまった。
ドアを開けなくてはならない。仕方なくドアを開けようとノブに手を伸ばしたところで勝手にドアが開いた。

そこにはとてもきれいな人がいた。思わず見入ってしまうくらいに。キレイ。それしか浮かんでこないくらい。

「――――。」
その人が不意に後ろを向いてなにかをしゃべった。後ろには男の人がいるようだ。その人の声も聞こえる。だけど日本語ではない言葉をしゃべる二人に私の頭は混乱してしまっていた。そして男の人の方はなんだか怖かった。
平和な日本で平和に暮らしていた私には分からないけれど、多分殺気(?)を放っているんだと思う。

「君は日本人かい?」
不意に話しかけられて一瞬反応が遅れる。

「あっはい、そうです。」
日本語が通じる人なんだ。その事に少しばかり安心する。

「あなたは誰なんですか?」
今度は男の人が話しかけてきた。だけど今まで以上に怖くて口が開かなくて、下手なことをいったらすぐにでも殺されそうな空気が漂っていた。

「ダメじゃないかジョーカーくん。女性に話しかけるときは優しく自分から名乗らないと!」
…ん?今この人はなんと言った?

「私の名前はクイーン。怪盗を生業にする者です。そして、こちらにいるのは友人のジョーカーくん。」
「僕は、友人ではなくパートナーです。で、あなたは何者なんですか?」

今、この人たちは何を言った?
私の知っている中で怪盗でクイーンでパートナーがジョーカーなんてあのペアしかいない。
でもそんなはずは…

だって、
だってその人たちは本の中の人物だから――

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