狭いアパートで肩を寄せ合って眠る。私はそれが好きだった。
 私の横で眠る、ダンデ。眠っている彼は普段は纏っているチャンピオンの面影はなく、年相応の、ひょっとするとあどけなさも宿っているように見える。私はそんな彼を見ることも好きだったのだ
 そんなダンデを見ていたら魔が差してしまった。
 「ね、ダンデ、ダンデのこと好きだよ」
 彼の瞼、頬、と唇を落とし、最後に彼の唇にソレを落とした。満足した私は睡魔に襲われ眠る。横でダンデがこっそり私を見ていることに気づかずに。