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「おはようございまーす」

今日もバンバン魔法を使って敵を倒しちゃうぞーと気合を入れてスタジオに入ると先に来ていた中村さんと杉田さんが雑誌を見ながら話している姿が見えた。二人も私の存在に気付いたようで私の姿を見るなりこっちに来いと手招きをされた。

「どうしたんですが、ふたりとも」

二人が見ていたのは声優雑誌でちょうど私がインタビューされている記事だった。今期から始まるアニメのヒロインを演じることになりいくつかの雑誌のインタビューに答えていた。

中「これ、##name2##だよな?」
「そうですよ、中村さん」
杉「スカート短すぎだろ!」
「えぇ?」

魔法少女が成長していく物語で魔法使いチックな衣装を用意してもらっていた。確かにほんの少しスカート短いなーなんて思ったけど、雑誌を買って読んでくれるファンのためにいくつかのサービスショットは必要かと思いいろんなポージングで撮ってもらった。

杉「お前、こんな短いの事務所OKなのか?」
「大丈夫ですよー」
中「事務所はOKでも神谷さんは許さないかもな」
「えぇー神谷さんは読まないですよ」
杉「いやいや神谷さんのお前に対する親心は半端ないぞ?」
「神谷さんになんか言われても神谷さんには関係ないですーって言い返してやりますよっ!」
神「へぇー、ずいぶん言うようになったね」
「え…」

恐る恐る振り返るとにっこりと笑う神谷さんと目があった。

中「ちょっとトイレ行くかなー」
杉「お、おれも」
「ちょっと!ふたりとも!」
神「##name2##なんだって?僕は関係ないって?」
「え、あ、いや…そんなこと言ったかなー?」


あぁ、神谷さんが雑誌を手に取り眺めていらっしゃる…。中村さんと杉田さんは本当にトイレに行っちゃうし…!ふたりが雑誌なんか読んでいなければこんなことにならないのに!

神「##name2##、最近いろんな雑誌に出ているみたいだね」
「そうなんですよぉ、ありがたいです」
神「でもさぁ」
「はい?」
神「衣装はもう少し選ぼうか?」
「は、はいっ!」
神「僕からマネージャーに言っておいてあげるね」
「は、はいっ!」
神「よし、今日もがんばろう」
「よろしくお願いします!」


私を見捨てた中村さんと杉田さんめ…覚えてろよぉ!終わったらアイス買ってもらうんだから!






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中「ほんと神谷さん厳しいよな」
杉「愛情って怖いな…」
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