それから世界が眠るまで


部屋に戻ると、時刻は深夜になっていた。
窓の向こうに広がる宇宙の闇、電気をつけていない部屋の私の寝床には、フォスが眠っていた。

彼を起こさないように近づいて、その顔を覗き込んでみる。美しい顔は、かつては彼のものではなかったらしい。何百年か前に地球から攫ってきたラピス・ラズリという宝石の頭の部分を取り付けたのだと聞かされた。




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