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青年は「試合があるから」と言い残して去っていった。何故私に話しかけたのか、青年に聞くと
「なんとなく」
「なんでだろうな?」と青年本人も首を傾げていた。
「何でですかね?」
「それは君がそういうことを惹きつけてしまうようになってしまったからだと思うよ」
青江は再び隣に座って言った。
「君は元々平々凡々で、特にこれと言って突出したところもない学生だったと思う。だけど、君は平凡な学生とは変わってしまっただろう?」
「幽霊が『視える』ようになったから……」
「そういうことだね」
『視える』ということは、それだけで色々なモノを惹きつけてしまうものであると青江が言う。
良いことも悪いことも関係なく惹きつける。例えそれが嫌でもこれから先そうい縁とは切っても切れないのだと……
「じゃあ私の周りには日常的に何かが起こるということなんですね……」
「可哀想なことにね」
「そもそもの原因が何を言う」
それもそうかと青江。
うっかり青江か。
「まあ、何が起きても今の私には青江さんが居ますし」
「それだけど……」
青江は一旦言葉を止めた。
青江にしては珍しいと彼を見つめると、青江は一度目を閉じ、ゆっくり目を開いた。
「君は僕という神様に憑かれてしまっている」
君はこれからこの先、もう何をしてもそういう事からは逃げられない。
青江はそう言った。いつもなら微笑むところではあるが、青江はどこか申し訳なさそうにしている。
「じゃあこれからの行く末、神様に守ってもらいましょう」
頑張ってください神様、と言うとキョトンとした青江に思わず笑った。