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クラスメイトに慰めてくれと言われて了承した。クラスメイトは立ち直りが早い方だから放っておいても明日には元気になっているだろうけれど、それとは別にすごくケーキが食べたくなったのだ。
「大分明るくなってきたとは言え、この時間帯はまだ暗いねぇ」
「そうですねー。噂の幽霊が出るかもしれないからはやく帰らなきゃですねー」
とか言ってみたものの、真夜中にしか現れない幽霊なら今の時間には出ないだろう。
「それにしても代理、誘われたとはいえ珍しいね。いつもなら断っていただろうに」
「まあ私も女子高生なのでたまにはクラスメイトとキャッキャしたいですよ」
「代理はたまに言い方が年寄りくさいよねぇ……」
「まあウチJKだしぃ。たまにくらいクラスメイトと茶ぁしばきたいしぃ」
「言い直した方も多分違うよ」
違うか、と青江と雑談しながら歩く。
人通りの少ない道。今いるのは私と青江だけ。
だから気のせいだと思う。
「青江さーん……」
「うん」
背後から私と同じペースでついてくるような足音がするのは気のせいなのだ。
もう一度小さい声で青江を呼ぶ。
青江は仕方がないとでも言いたげに溜息をついて振り向いた。
「ああ……」
「あ、青江さーん?」
「代理はつくづく厄介事を惹き寄せるね」
いやぁここまでとは、と変に感心している青江に薄ら寒くなる。
「……噂の幽霊ですか?」
「いや違うよ。でも、今回のは良くないねぇ……」
ヒエッと思わず口から漏れ出た悲鳴。
今までのはなんだかんだ怪談のようで全くそうでなかったものばかりであったから、どうせ今回も……と思っていた。
だから青江のその言葉はかなりの衝撃だった。
「どうにもならなそうですか?」
「そうだねぇ……」
青江は私を眺めて一言
「残念ながら代理には無理かな」
スッパリ青江だ。
期待を持たされるよりは良いけれども、これはこれで少し悲しいものがある。
「とりあえず、家に帰ろうか」
「後ろのは……」
「今の所問題ないよ。ただ、絶対走ってはダメだよ」
「……?走ったらダメなんですか?」
青江が頷いた。
走るとどうなるのだろうか……走るつもりはないけれど、歩いている分には問題ないのが不思議だ。
足音は気付いた時から変わらず一定の距離を保ってついてくる。
「走ったらどうなりますか?」
恐る恐る青江に聞くと、青江はニッコリと笑った。
「喰いつかれるよ」